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Makkyのあしたっていまさ!

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てきとーにまったり。主にSTGや東方を中心としたゲーム系雑記だよ。

雅な時間 Another① (対談企画 Ⅰ) 前半

-雅と私、レトロスペクティブな時間- Another① 前半

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2月18日、場所は伏す。
私はある人物と会うために、ここにやって来ていた。

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※写真はイメージです


Makky(以下「マ」)
『天候には恵まれなかったな・・・。だが今日はとても良い1日になりそうだ。
さて、時間になったがあの人は来ているだろうか』


逸る気持ちを抑え、俺は相棒を探すかの如く辺りを見回す。



いた。








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※何度も言いますが写真はイメージです

このクソ寒い日というのに、その男はやっぱり全裸だった。
 -いや、全裸というのも語弊があるか。一応・・・パンツは履いている。
そんな装備で大丈夫なのだろうか?

周りの視線が集中する中、俺は覚悟を決めて声をかける。
心中では「ただ、周りに悟られないことを願う」想いでいっぱいであった。

マ『・・・tokatiさん、どうもお久しぶりです』
tokati(以下「ト」)「お久しブリーフ♂(ご無沙汰しております)
マ『ト、tokatiっ!・・・と、とりあえず、何か着ろ!』
ト「何の問題ですか?(何か着ろ、って。着てるじゃない)
マ『い、いや、そうだけど逆に立派・・・じゃなくて。相変わらずなのね(煽り)
ト「すまん・・・すまんっ!」

そんなやり取りがあったかどうかはご想像に委ねよう。


そう、本日は「レトロスペクティブ東方-雅-」の作者であるtokati0755氏と実際に顔を合わし、「二人だけの雅な時間(意味深)」を満喫するため、インタビュー企画をひっそりと行ってきたのだ。
今回の雅な時間では第2部公開直前スペシャルとして、その全容をたっぷりとお届けしよう。



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※服を着てくれました。しつこいようですが写真はイメージです

-第1部を振り返って
マ『本日はお忙しいところ時間を作っていただきありがとうございます』
ト「こちらこそよろしくお願いいたします」
マ『まずは第1部完結お疲れ様でした』
ト「いえいえ、とんでもない!これも皆様の応援あったからこそだと思っておりますので。ありがとうございます」
マ『終わってみて、どこが一番作ってて疲れたとか、ここ一番頑張った!とかそんな製作への思い入れとかお聞かせ願えますか』
ト「思い入れはもう1部はその塊と言いましょうか。1話から10話全てに力を注ぎ込みました。特に9話は個人的に一番思い入れが強かったと思います」
マ『1部では最もクライマックス!っていう話ですからね』
ト「そうです。投稿日の前日ギリギリまで仕上げ作業を行ってましたね。9話は本当疲れました(笑)」
ト「本当に細かいところを調節しておりましたから。投稿は必ず日曜夜10時までというタイムリミットがあるわけですから、それには絶対間に合わすぞ!という意気込みは続けていきます」
マ『ご自身のブログ(tokati工房より愛をこめて)でも、イラストのビフォー&アフターなんかも投稿されておりましたし、ギリギリで変更ってのも日常茶飯事だったんですね』
ト「全部が全部ってわけではないですが、わずかながら時間があるのであればそれを無駄にしたくないっていう執念ですね。思ったら即!って感じで行動してるのがほとんどです」
マ『なるほど。モノ作りにおけるメンテナンスを怠らないというニュアンスに近いですね』
ト「せっかく形として世に出すわけですから、そこはもう後悔のないよう努めていきたいですね」
マ『物語においては起承転結の起~承がまさに1部だったんじゃないかなって思いますが、そのなかでの起承転結がしっかりと表現されていましたね』
ト「ですね。なので物語における謎や伏線はまだまだ回収されていませんし、これからってところです。その条件下で1部をスマートに終わらせなければいけないのと、2部への繋ぎを両方やらなきゃぁいけないってのは決め込んでました」
マ『2部楽しみですね』
ト「ありがとうございます。皆様の期待に応えられるよう精進していきます!」


-製作には『音楽』が最重要
マ『製作するにあたって、どこから順番に手をつけていくか?っていう手法みたいなものってありますか』
ト「この作品はほとんどの場面がBGMありきなんですよ。自分のやり方はそのBGMを聴いて感銘を受けたときからすでにはじまっていて、それをとことん聴くことに集中することで自然に文章と描写が生まれてくるんです。ある種インスピレーションに従ってなのでイメトレがそのまま形となって仕上がってるというスタンスですね」
マ『なるほど。では、先に文章とかできてからBGMを後から合わせるというのはあまりされないということでしょうか?』
ト「そうですね、あまりないです。あるにはありますが10回に1回くらいの割合です」
マ『先ほど、9話への作り込みがシビアだったとコメントがありましたが、そのへんのくだりからくる所以ですか』
ト「仰るとおり。実は9話はたった2曲だけの構成なんですよね。逆をいえばあの2曲を絶対に外せなかったからこそ、テキストと映像と全部を何度も何度もベストなタイミングになるようリテイクしていきました」
マ『各話の音楽を聴くと実際の曲と構成がちょっと変わってるんですよね』
ト「ええ、シーンに合うように曲をそのまま使うのではなくカットして繋いでって感じで演出しています。映画でもこういうギミックってあると思うんですよ。それを意識してます」
マ『原曲を知らない人にとってはそういう曲だと思えるくらいに自然な繋ぎですよね。見事です』
ト「ありがとうございます。悪く言えば誤魔化しなんですよね。その点、先ほどの9話というのはカットを一切行わず原曲をそのまま流しているわけですから、ちょっとでもズレるとまた一からやり直しって感じで。自分の納得できる形になるまでに凄い時間がかかりました」
マ『あのシンクロには感服しましたね』
ト「『トゥモローワールド※』という映画があるんですが、この作品には長回しって手法で撮っているんですね。最長のものだと1カット8分ほどにもなる。これは凄いことですよ。何せリテイクする度にそれだけ浪費がかかるんですから」
マ『なるほど。それゆえに生まれる覚悟とか熱意がこもるわけですね』
ト「そういうことです」
マ『tokatiさんからすると9話が思い入れ深いということですが、私は6話が特に好きですね。音楽の展開やボムの演出が素晴らしい』
ト「ありがとうございます」
マ『6話と同じくらいに4話も好きなんです。このふたつは並べると丸っきり“静”と“動”といいましょうか。6話の“動”が活きてくるためには4話の“静”がまた活きてくるんですよね』
ト「そう言っていただけると嬉しいですね。実は“静”を表現するというのは凄い難しくて、視聴者側にとっても動きがそれだけないわけです。さらにあの人形劇のような怖さとか空気の重さとか『らしさ』を出すのに悪戦苦闘しましたね。なので4話を好きって言ってくださるのはありがたいことですね」
マ『ええ、ええ(爺声)』
ト「(笑)」
マ『ボム発動寸前の危機一髪!ってときにあのBGMがまた熱い。曲はアリスと全く関係ない「御柱の墓場」アレンジというのも面白い試みですよね。なのに、あのシーンはあの曲じゃないとマッチしないといいましょうか』
ト「先ほど、音楽ありきで製作しているとお伝えしましたが、まさにそういうことでして、決してそのキャラクターのテーマ曲に縛られず、曲の雰囲気に合うイメージ優先なんです。なのであの戦闘シーンそのものを体言できたんじゃないかなって思いますね」
マ『ええ、ええ(爺声)』
ト「どんだけ爺好きなんですか(笑)」
マ『4話が好きな理由のひとつでもあります(笑)』
ト「これはあくまで二次創作ですから、あーいうオリジナルキャラクターというのはある意味私らしさといいましょうか。東方のキャラクターのみに頼らずに作品を演出する上ではどうやったらいいかなって考えた結果ですね。それゆえのこわさというのはありましたけども」
マ『 カ エ レ ナ イ ヨ 』
ト「やめてさしあげて!」

※トゥモローワールド
2006年。アルファンソ・キュアロン監督、クライヴ・オーウェン主演。
西暦2027年、未来の世界恐慌を描いた作品で見せ所のひとつとして「長回し」を起用している。シーンの終わりまでを1カットで収めることで独特の臨場感を生み出す。映像においては映画史上屈指の名作とも言われている。


-1部の副題とは
マ『1部はアリスとの対決がメインという構成でしたが、2部では紅魔館編って形でサブタイトルが付くじゃないですか。1部にも「○○編」のような明確なものはあったんでしょうか』
ト「んー、実のところ1部には副題というのは特に存在しません」
マ『私の解釈では幻想郷編、不思議の国のアリス編、邂逅編というのがしっくりくるのかなと思っていました』
ト「なるほど。これはもう観て下さった皆さんそれぞれが思い思いの考えを巡らせていただければ何より一番の事なので、答えという答えはないですが、しいて選ぶのであれば幻想郷編がイメージにはピッタリですよね」
マ『紅魔館に比べて幻想郷っていうとやたら広いイメージになりますが、史規が幻想入りして知った世界観、そのルールなどを立て続けに体験し、理解することが1部の本題でもありますしね』
ト「本来はこういうのは統一して場所~場所~場所っていうのがいいんですが、かといって魔法の森編、博麗神社編というのはちょっと違うかなぁと。あんまりそこに留まってもいませんし。なのでその着眼点はアリですね」


-タイトル「レトロスペクティブ東方」に込められた本当の由来
マ『作品タイトルのように、作中では「レトロスペクティブ京都」が要所要所で使われておりますが、やはり由来はここですか』
ト「そうです、元ネタはまさにそこですね。ただ、なんでそれにしたのかっていうルーツはもっと浅いものでして(笑)」
マ『っといいますと?』
ト「実は、タイトルは「東方○○○」といったような原作に基づく漢字3文字での構成にしようと考えていました。それも普通じゃ読めないような」
マ『なるほど(笑)』
ト「でも、それじゃぁ初見でなかなか覚えてもらえないんじゃないかなって思って。覚えてもらえなかったら作品は埋もれてしまいますので、埋もれたくない!っていう一心でその案を見直しました」
ト「ではどうしようかなーって他の幻想入り作品のタイトルを眺めていたら、カタカナではじまるタイトルが無かったんですよ。ただそれだけ(笑)
マ『 ば ん な そ か な (笑)』
ト「カタカナでタイトルを決めるときに「東方らしさ」をアピールできるような単語はないかなーって付けたのが「レトロスペクティブ」です」
ト「とはいえ、結果的にこれがなかなか印象強いタイトルになってくれまして。今では多くの方々から“レトスペ”って略称で親しまれて貰えたのは凄く良かったですね」
マ『実際に、作中でもリスペクトをするかのようにレトロスペクティブ京都の楽曲が使われるようになったわけですか。主題歌からしてすでにレトロスペクティブ京都(あの空の彼方へ)ですもんね』
ト「めちゃくちゃリスペクトしています(笑)また、原曲の持つイメージといいましょうか。曲調がこれがまた実にシリアスなシーンに素晴らしくマッチするんですよね。雰囲気も日本的ですし。なのでそこは凄く意識しています」
マ『原作のゲーム内(東方文花帖)では、レトロスペクティブ京都を聴くためにはちょっとやり込まないとなかなか聴けないですからね。印象深い曲ではあります』
ト「そうそう。しかも随分長く聴くことになる曲でもありますし。中にはトラウマって人もいるんじゃないですか?(笑)」
マ『金閣寺とか金閣寺とか金閣寺とか(笑)※』
ト「まさに京都(笑)それにしても凄い素敵な語呂ですよね、「レトロスペクティブ京都」って。なので作品の内容を示す意味でのタイトルじゃぁないんです」
マ『しかしまぁ、結果的にはある程度は関連性が見えるような部分も生まれたんじゃないでしょうか』
ト「ですね。偶然の産物です(笑)」

※新難題「金閣寺の一枚天井」。
東方文花帖における最難関スペルカードのひとつ。あまりの難しさゆえに攻略に苦戦するプレイヤーが続出し、トラウマを植え付けた。そのシーンのBGMがレトロスペクティブ京都なのである。


-作品のルーツは「ラジオ」
マ『動画製作だけでなく、生放送配信をはじめ、ブログやイラスト投稿などこれまで以上にやることたくさん増えて本当に多忙な毎日だと思うんですが』
ト「はい、充実はしています(笑)」
マ『生放送なんかもラジオを意識したような作りになっていて、結構ラジオへの思い入れも深いということで』
ト「はい。学生時代からずっとラジオっ子だったのもありまして。ラジオって映像がないじゃないですか。だから想像する楽しさってのがあって。音から想像するって点ではサウンドノベルというジャンルもそうですよね。日本の怪談なんかも直接見せるというよりも、想像させる怖さとかあるじゃないですか」
マ『ですね。恐怖が駆り立てられるといいましょうか。日本人特有の心理的な描写ですね』
ト「はい。なのでこういうところを突き詰めていこうってのはさきほどの音への拘りに直結してきます」
マ『なるほどなー』
ト「野球の試合なんかも直接観戦しにいくよりも、ラジオからの実況を聴いているほうが私にとっては実にエキサイティングなんですよね」
マ『例えばゲームの実況なんかもそうですよね。格ゲーの大会とかそういうのでも実況っているんですが、実況が上手ければ上手いほどゲーム画面観なくても面白さが伝わってきますもんね』
ト「そーなんですよ!私は格ゲーにあまり詳しくないほうですが、リスペクトしている方の中にせんとすさん※って方がいらっしゃって。この方の実況動画をですね、作業用BGMにしています(笑)」
マ『作業中で実況動画なんですね。音楽じゃないんですか(笑)』
ト「さすがに台本を書いているときはないですけども(笑)音楽は逆に作業中にはあまり聴きませんね。出勤中や退勤中とかそういう何も干渉が入らないときに集中して音楽を聴き込みます」
マ『そういった敷居分けが、あそこまで作品を昇華させているんですね』

※せんとす氏の詳細はコチラから!
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%81%9B%E3%82%93%E3%81%A8%E3%81%99


-作者から見る「雅な時間」
マ『私も作品のお付き合いといたしまして、このブログで「雅な時間」というコンテンツとして作品の考察&紹介をさせていただいているわけですが』
ト「はい、もう本当にありがとうございます・・・!」
マ『作者さんから見るこういう記事といいましょうか。どういう気持ちで拝見していただけてるのかなぁと(笑)』
ト「いやぁ、もうこれは感想どころじゃなくて。そもそも自分は映画好きであるということと、一人の作者であることを踏まえたときに、自分の作品の記事がこの世に存在するということ。さらに一度だけでなく、こうして定期的に更新されていらっしゃるという未来性があること。何よりマキさんご自身が楽しんで書いてくださってるという3つの要素がもう何より嬉しいというか、喜ばしいことですね。もう思い残すことはありませんよ!」
マ『我が人生に一片の悔いなし!みたいな(笑)』
ト「まだ死んではいけない身ですけどもね(笑)」
マ『(笑)では、考察として読んでもらったときに、tokatiさんからしてこの解釈は違うなーとかそういう作者さんだからこそわかる指摘というのはありますか』
ト「そもそもそういう発想が私にはないですね。先ほどの1部の副題においても話しましたが、皆様が自由に解釈していただけることを何より尊重しますので。だからこそ他人の考察ってものすごく面白いんですよ」
ト「なので、もうどんどん突っ走っていってください。今ではもうすっかり雅製作の糧になっていますので。今後も楽しみにしています」
マ『ありがとうございます!』


後半へ続く




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by makky_cys | 2013-03-02 00:15 | レトスペ雅 | Comments(0)