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Makkyのあしたっていまさ!

cysmakky.exblog.jp

てきとーにまったり。主にSTGや東方を中心としたゲーム系雑記だよ。

雅な時間 紅 Vol.4 (第14話「光明」)

-雅と私、レトロスペクティブな時間- 第14回

Makkyです。師走以上の忙しさ。新人さんいらっしゃい!
初見の方、詳細を知りたい方はコチラへどうぞ → http://cysmakky.exblog.jp/17382733

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レトロスペクティブ東方-雅-
 第14話「光明」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm20424314

※動画のネタバレを多大に含みます。
下記をお読みになる前に是非動画をご鑑賞ください。
1部はこちらよりどうぞ。




あらすじ
今回の冒頭も霊夢視点からはじまる。史規のいる紅魔館目前まで辿り着いていたが、ここで邪魔が入る。まるで夜が降りてきたかのようなそれは空間を歪ませ、たちまち霊夢を飲み込んだ。八雲紫の仕業である。彼女本人の口から「かえさない」と発言していただけあって、史規と霊夢の合流を拒んでいるようだ。

舞台は移り、暗闇の中・・・。場所は紅魔館の「お仕置き部屋」。
人気のない空間なハズなのだが、女と男の影。そこから漏れてくるのは生暖かい吐息と、衣服と人肌が重なり合うことで奏でられる摩擦音。結露のように滲み出る汗が恍惚な艶を醸し出す。ここより先は大人の雅な時間・・・。







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っというのは全部ウソです!(エイプリルフールも過ぎたよ!)
先の晩餐でのやり取りで自分のせいで咎められてしまいそうになっていた美鈴を、無理矢理にでも救うためにとった史規の演技だった。とはいえ、わりとまんざらでもない美鈴の様子を見ると、流れにのってそのまま薄い本が熱くなる展開になりましたよね絶対これね。この機会を逃して、じゃぁいつヤるか。居間でしょ!!はい、ここテストに出ます。
茶番もここまでにして。紳士といいましょうか、下手に迂闊なことをしないで終わらせた史規は「高貴な客人」として敬う眼差しで見つめられることに。何やら美鈴は史規のことを既に知っていたかのような言動を取るのだが・・・。

美鈴の自己紹介を終え、仲睦まじい関係を築きあげようとした矢先。唐突に、かの魔女が乱入。興味深い観察対象として史規の「拷問」を愉しみにしていたようだが・・・。「食後」のデザートですね、わかります。

助けてくれたことへの感謝の意を込め、パチュリーの課題に応じることとなる史規。その課題とは「幻想入りする前の知識」を本にして記すというものだ。代わりに一定のノルマを達成することができれば「幻想入りに関する知識」を与えることを約束。言うなれば互いが知る由もしない情報と知識の交換をパチュリーは提案し、それぞれの利益になるようにするというもの。願ってもないチャンスに史規は二つ返事でそれを許諾するのであった。

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タイトルのように、霊夢にとっては「闇夜の中の明るい光が目的地を指し示す印」として、史規にとっては「幻想抜けのヒントを得られるかもしれない希望」として、それぞれ違う意味での光明を互いに得たことを示している。さらに、お仕置き部屋で巧妙に仕掛けられた拷問道具や、普段いる門番がいないことを孔明の罠のように警戒する黒い侵入者といったように他のシーンでも掛詞になっていることにも注目。このへんの言葉遊びは相変わらずといったところ。

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キャラクター
ついにもうひとりの主人公が登場。

霧雨魔理沙(きりさめまりさ)
アリスやパチェらと違い、人間で普通の魔法使い。普段から紅魔館の図書館に侵入しては「本を借りる」という名目で盗る。果たして魔理沙はどのような形で今回の幻想抜け異変に関与していくのだろうか。
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博麗霊夢
紅魔館目前にして紫の放つ障壁であるスキマに捕らわれてしまう。ある種こうなることを予感していたようにも思えるが、無事にスキマから脱出し、史規と合流することができるのだろうか。魔理沙ともども今後の動向に注目。
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八雲紫
姿こそ見せていないが、スキマが彼女の存在を証明。また作中では彼女のテーマ曲である「夜が降りてくる ~ Evening Star」を起用。実際のシーンでも夜が舞台となっており、霊夢が空中を上昇することでその象徴である星が視覚的に降りてきたかのような錯覚と、彼女の登場を同時に演出している。


紅美鈴
喜怒哀楽の他にも困る、恥らう、照れるなどの感情の切り替わりが著しい。さらに健気さと愛嬌を兼ねており非常に魅力的な女性像として描かれている。だが妖怪らしさはゼロ。性格なのか「他人の言葉の意味を、言葉のまま受け取る」感性の持ち主のようで言われたことをいまいち理解して行動していない天然さを垣間見せる残念美人。史規とは相性がいいのか、彼にとってもこれまでの幻想郷の住人では特に親しい間柄を築く。
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パチュリー・ノーレッジ
掴みどころのない性格で独特の世界観と空気を醸し出す変人。気配を消して誰にも気付かれずに部屋に進入することもできる。マジメなのか冗談なのか見分けがつかないことを平然と口にするので史規にとってはやや苦手意識がある存在。外来人の拷問に興味を持つなど魔女としての研究好きはこういったところでも出ているようだ。こらそこ痴女とかいわない。思った以上に結構根に持つタイプ。
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史規
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こんな顔でしか出てこない彼もなかなか不憫である。作者による凄絶なイジメを感じる。


雅な考察
紅魔館の日常を探る。

お仕置き部屋
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咲夜さんによる美鈴への「お仕置き」は紅魔館の風物詩となっていることから、三角木馬などの拷問道具は実際に使われていたものだと思われる。どのように使っていたのかは察していただくしかない。とはいえ、「お仕置き」としては少々度が行き過ぎているように思えるのだが・・・。ちょっと冷静に考えると紅魔館の連中は元々人間である咲夜さん以外は吸血鬼、魔女、妖怪と人外ばかりなのである。かの拷問道具は対人間に行ってはじめて意味を成すものであることから、果たして彼女達(もはや美鈴専用だろうが)にとってはそこまで通用するのだろうか。思いのほか「悪戯」程度のものなのかもしれない。当の本人である美鈴自身も嫌々いいつつお仕置き部屋に行くことに、そこまで大きく拒絶したわけでもなかったことから(ある種の慣れもあったかもしれないが)、案外あれくらいで調度いいのかも。
妖怪に対してお仕置きをする側が人間である以上、価値観はちょっとやそっとはずれていても可笑しくはないのだ。

ここは幻想郷。我々の非常識がこちらでの常識になるのだから。


次回、第15話「欠落」
続々とキャラクター登場の紅魔館編。史規の未来に光明は射せるか




by makky_cys | 2013-04-07 23:23 | レトスペ雅

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