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Makkyのあしたっていまさ!

cysmakky.exblog.jp

てきとーにまったり。主にSTGや東方を中心としたゲーム系雑記だよ。

雅な時間 紅 Vol.6 (第16話「手記」)

-雅と私、レトロスペクティブな時間- 第16回

Makkyです。パチェさん可愛い。
初見の方、詳細を知りたい方はコチラへどうぞ → http://cysmakky.exblog.jp/17382733

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レトロスペクティブ東方-雅-
 第16話「手記」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm20550062


※動画のネタバレを多大に含みます。
下記をお読みになる前に是非動画をご鑑賞ください。
1部はこちらよりどうぞ。




あらすじ
正体不明の恐怖(ぬえじゃないよ)。「幻想入りする前」の記憶を思い返そうとする史規の脳裏は全て黒く塗り潰されていた。不可解なこの現象に平常心を保つことができなくなっていた史規は、「幻想入りするとその前の記憶は失う」ものなのかとパチュリーに尋ねる。

 -違う

そのたった一言で否定されることとなり、史規は焦る。記憶がないということは、つまり「自分が誰なのか?」を証明することができないということ。以前、咲夜との会話で起きた「自分の苗字」を名乗ろうとしたときに受けた違和感はここに直結していたのだ。

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史規自身の存在を疑心暗鬼する状態に陥る様を見兼ねてか、パチュリーは「記憶喪失だと思えばいい」と告げる。幻想入りするとその前の記憶が失われるという決まりはないようだが、彼がその状態に陥ってしまっていることは事実。パチュリーにとって史規に手記を書かせることは、幻想入りする前(外の世界)の知識を得たいためであったが、同時にそれは史規にとっても思い出した記憶を書き留めておくことで忘れずに済む方法へと繋がっていた。

別れ際、パチュリーは一冊の本を史規に手渡す。それは前の外来人直筆の手記であった。言葉では多くを語らないパチュリーの行動で示される厚意に史規は感謝し、一人となった静寂の中でそれを読みふける。そこに記されていた事実は今の史規と全く同じ状況に立たされ、苦悩する姿だった・・・。

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静寂の中、突如として鳴り響く不可解な音。その正体は黒に染まった小さき侵入者。史規にとっても知りえないその人物はなぜか天井近くから今にも落ちそうになっていたのだ。それが誰か?なんて史規にとっては後回し。緊急事態に直面した彼はすかさずその侵入者を助けるために己の身体を動かす。

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侵入者を助ける最中、ごく自然に湧き上がり甦る記憶。それは幻想入りする前の彼を象る些細な一片。手記に記された前の外来人同様、「思い出せる」ことを実感した彼はにわかに喜び、そしてもうひとつあることを思い出すのだが・・・。

タイトルの「手記」は史規のこれから書き留めるもののほか、前の外来人による手記の両方を指し示していた。物語の核心に迫る重要なファクターとしてこれらの記憶を取り戻す作業はあらゆる伏線に繋がっていくこととなるだろう。物語のオチとして落ち(物理)を用意する掛詞や、シリアスから一変してギャグに持っていく手法も相変わらずの魅力だ。BGMの効果というのはこういうところでも発揮する。

ギャグでなければ彼の物語はここで終わっていたのだから。



キャラクター
「前の外来人」の存在や、魔理沙と史規のはじめて邂逅するシーンなど、広がりだけでなく物語の深みも増していく。

霧雨魔理沙
侵入者。本来、飛べる彼女にとって、結構な高さで宙吊りになっていたにも関わらずそれができなかったのはパチュリーによる見えない結界が張られていたからである。元から張られていたのか、後から張られていたのかは定かではないが彼女が部屋から出たときにでも仕掛けたのではないかと予想。なぜ魔理沙がこんなところから現れたのかは次回以降で判明することだろう。この涙目魔理沙超可愛い
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前の外来人
新たに登場することとなるもうひとりの外来人。この人物が誰なのかはまだ全くわからないが、史規に起こった現象-記憶喪失を紐解く存在として非常に重要な役割を持つことは明確。手記にパチュリーと記述されているため、今の史規と同様になんらかの形で紅魔館へとやってきたのも確かだろう。男性なのか女性なのか性別においても不明瞭だが、友人関係において一番最初に挙げた名前が男性のものであることからこの人物が男性である可能性は高い。
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パチュリー・ノーレッジ
史規の起きている状況において何かしらの答えを握っているようだが、「きっとまだ耐えられない」と返す。とはいえ、手記のやり取りをみるに全く教えるつもりはないということでもなく、その時が来たら史規に教える立場になるのではないか。魔女は元来眠ることを必要としない種族であるが、あのときパチュリーは「もう寝る」と言い残し部屋から出て行った。これを彼女なりの気遣いとすれば史規を一人にさせて例の手記を読ませることに邪魔をしないという意思を態度で示したことになる。史規が手記を書いているときもおよそ2時間、2人だけの状況でも会話をあえてしなかったり、唐突なギャグを飛ばす掴めない性格ながら史規に対してそれなりに親身になっている素振りが感じられる。


史規
今回の一件で、幻想入りする前は学生時代に引越しのバイトをやっていたことを思い出した。以前、大量の薪を背負い込み、冷蔵庫を背負ったことのある比喩をみて彼がどのような生活をしていたのかを考察したが、「引越し業者」という点において的中。っとなれば、料理が出来た点も彼の幻想入りする前の記憶を紐解く些細なパーツかもしれない。何より冷蔵庫がここの伏線になっていたことが驚き。



雅な考察
史規の記憶について言及する。

記憶の甦る条件
苗字だけでなく、幻想入りする前のこと全般が喪失していたようだ。まず先に考えなければならないのは、「史規がいつから記憶喪失になったか」という発症のタイミングである。いくつかのパターンでそれぞれ検証していこう。

①幻想入りした瞬間から
以前の記事で史規の滞在期間について考察したが、それを元に話を進める。私の出した答えは「およそ一ヶ月」であったが、幻想入りする前の記憶が黒く塗り潰されていたことに対する焦り具合から、おそらく今回ではじめてそれを痛感したのだと思う。そう想定した場合、当初から帰りたいと願っていた彼にとって一ヶ月間、幻想入りする前のことを思い返すことはなかったのか?と考えるとまずあり得ない。彼の性格を考えるなら尚のことだ。実際、幻想入りしてから数日間、博麗神社で薪割りをしていたときは幻想入りした日のことをハッキリと覚えていたことからもこれを証明する。

②タイミングは決まっておらず滞在期間と比例
では、最初は記憶が全て残っていたとして、何時ごろからこの事態に陥ったのだろうか。覚えている部分と覚えていない部分がちぐはぐな点が「徐々に記憶が失われた」ものと仮定すると、幻想郷の滞在期間が長ければ長いほど前の世界の記憶がどんどん蝕まれていくのではないか?という考え方だ。個人的にはこれを推したかったのだが、この場合でも問題点は多々残る。
まず、霊夢が史規にこのことを今まで告げることがなかったという事実。「帰す側」に立つ彼女が、帰りたいと強く願う外来人である彼をより「帰りたい」と思えるようにするにはこれを早々に伝えることが最も手っ取り早い。霊夢がたまたまこの症状を知らなかったという可能性もあるが、これまでに何度か幻想入りした外来人との邂逅自体はあったみたいだし、何より前の外来人の手記のような前例があることからその可能性は低い。
次に、「記憶を失う」ことが幻想郷のルールだとしても、その理由が「幻想郷側の住人になる」ためのものだとして、幻想入りする前の記憶が甦ることがそもそも起こりえるのか?ということ。これ自体がルールでないことはパチュリーからも否定されており、やはり可能性は低い。
極めつけは何より紅魔館連中の存在だ。彼女らは元々「幻想入りした外来人」側なのにも関わらず、記憶を失っていないということ。史規よりも数年以上滞在しているのに、だ。これらの辻褄が噛み合わないことからこの案を立証するのは非常に難しいとし、考えを改めることにする。

③気絶してから
アリスと刺し違えて瀕死状態に陥ってからと仮定。失われた記憶が甦る実例があることから、この記憶喪失が一時的なものであり、「強いショックによるもの」で生じたものであることと想定。しかしながら、幻想入りした後の記憶が鮮明な中、ピンポイントで幻想入りする前の記憶だけが失われることがあるのだろうか。史規だけがこの事態に陥るのならまだしも、前の外来人も全く同じことを体験していることから、やや疑問点が残る。気絶の弊害によるものであれば、パチュリーが何か知っている素振りを見せるのも不自然。

④紅魔館に来てから
レミリアの言い放った「ゲーム」と直結してくると予想。実際には記憶喪失ではなく、「~のようなもの」であることに着目。さらに喪失という「無」ではなく、黒く塗り潰されているという症状がそれをにわかに想像させる。普通に思い返せるのだが、それが何なのかは掴めずにいる違和感。
レミリアは「平等でなければならない」とゲームの趣向を口にしていることから、史規には思いのままにこの弊害をクリアして貰おうという意図もあるようにも思えるが。レミリア以外の紅魔館連中はどちらかというと史規に対して協力態勢をとっていることからも、その真意のほどは定かではないが、史規の記憶喪失という状態に陥ったタイミングとしてはここが一番濃厚ではある。とはいえ、レミリア自身には他人の記憶を上書きするような能力や魔力は備わっていないハズだが・・・。
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いずれにせよ、この記憶は取り戻せるようだ。では、幻想入りする前の記憶が戻る条件はなんなのか。今回だけで着目すれば「似たような体験をすれば戻る」ということがいえる。そのため、完全に記憶していなければ表現しようのない生まれ、住まい、苗字などが思い出せずにいるのではないだろうか。とはいえ、前の外来人は幻想郷にいるはずのない友人の名前、お気に入りの著書などを思い出すことができたため、なんらかのキッカケはあるはず。パチュリーはその真実を知っているといえる。手記は途中までしか読まれていないため、それを紐解く鍵が先のページに眠っていることだろう。物語の進展に伴い、この手記も綴られていくかのようだ。


次回、第17話「魔理沙」
深夜の図書館でありえない邂逅を果たす史規と小さな黒き侵入者。この二人の行方は?




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by makky_cys | 2013-04-16 19:36 | レトスペ雅