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Makkyのあしたっていまさ!

cysmakky.exblog.jp

てきとーにまったり。主にSTGや東方を中心としたゲーム系雑記だよ。

雅な時間 まとめ③ (11~16話 補足)

-雅と私、レトロスペクティブな時間- まとめ考察③(1~16話)

Makkyです。やってまいりました、まとめの回。
初見の方、詳細を知りたい方はコチラへどうぞ → http://cysmakky.exblog.jp/17382733/

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未見の方は是非一度、1話からご鑑賞ください。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19490699

まとめ①はコチラ
まとめ②はコチラ

今回は紅魔館編にて新たに見えてきた伏線や、謎考察の補完を行っていきたいと思います。
相変わらず凄絶なネタバレ尽くしなので、必ず本編をご鑑賞ください。




1.大図書館
美鈴のセリフからもあったように幻想郷一ともいえる巨大な蔵書(14話より)。
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紅魔館の地下にあり、主はパチュリー。彼女の使役する小悪魔を司書としている。立地場所の関係上、窓は一切なく、風通し、日当たりともに悪い。室内を照らすシャンデリアをもってしても非常に薄暗い。手入れは司書である小悪魔がしている・・・のだが、本人があの様なので埃まみれ。それが影響したのか定かではないがパチュリーは喘息である。
図書館内は彼女らが元々幻想入りしてきた関係もあってか、幻想郷の中では手に入らない外来本(がいらいぼん)をはじめ、魔導書、漫画など幅広いジャンルを網羅している。基本的に難しいものはダメな美鈴にとってはせいぜい漫画止まりなようである。
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レミリアも漫画を読んでいるようで、晩餐(13話)のときに出したネタはその影響か(とはいえこの漫画が幻想入りするにはまだ早いがw)。ウルトラマンを知っていたのも特撮モノの書籍が紛れていたのではないのかと期待は薄いが推測できる。
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地下にあるとはいえ天井は非常に高く、室内びっしり本!本!本!である。基本的に幻想郷の彼女らは空を飛べるため、容易く高い位置にある書物を取ることができるが、たまに空を飛べなくする結界を施しているようだ。その場合にはリフトのようなゴンドラや、梯子を使って本を取り扱う。魔理沙も他では手に入らない稀有な書物目当てで度々忍び込むのが日常だが、今回は結界の影響を受けてしまったようだ(16話より)。


2.スキマ
紫の使う能力のひとつ。次元の歪みを発生させ、あたかも空間を亀裂させたかのようにあらゆる境界を隔離する。スキマの中は紫色のような背景に多数の目がギロリとこちらを睨みつける。
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その性質からか、幻想郷内に起こったことは紫には筒抜けであり、此度の幻想入りに関しても把握していた(15話より)。このスキマの目は、古くから「障子に目あり」と云われている所以にも繋がっており、妖怪「目々連(もくもくれん)」を彷彿とする。また、紫の妖怪としての元ネタ「隙間女(すきまおんな)」も『家具や壁などのわずかな隙間に立ち、その目が合ってしまうと見たものを異次元に引き込む』という性質に類似。
境界とはこの世とあの世(異界)とを隔てる役割を持っており、ほぼ地続きになっている。地上でもトンネルなどがそれで、よく「トンネルを抜けるとそこは~世界だった」という表現はここからきているとされる。境界は現実(常識)と非現実(非常識)が交わる場所とされており、怪現象が起こり、妖怪があらわれる場所ともいわれる。境界は国境のような「線」で存在すると言われているが、「点」で分布されている。
人間世界で最もポピュラーな境界に上と下とを分ける「坂」、川の手前と奥を分ける「橋」、道と道が交わる交差点「辻」、山道の登りと下りが分かれる「峠」などがそれ。前述の隙間女が発生するスキマも境界とされ、部屋の中にも数多くそれは存在し、「門」、「天井」、「障子」、「押入れ」、「ふすま」などが該当。ここでいうこの世とあの世は外来人の住む世界(こちら側)⇔幻想郷(あちら側)というわけだ。実際に史規は、こちら側での「辻」から、あちら側の「峠」で幻想入りを果たしている(2話より)。
神隠しとは一般的には外傷や心因による一時的、長期的な記憶喪失や錯乱などを原因とする失踪、あるいは事件・事故に巻き込まれたり、自発的に縁故や社会・家族関係を絶つ人らが、原因不明の行方不明に陥ることを指す。人々の自然に対する畏怖や畏敬から、多くの場合の不明者は神域に消えたと考えられ、あるいは神(=妖怪)にさらわれたと解釈されていた。実際に神隠しの伝承が残る「八幡の藪知らず」の森などがあり、八雲と同じく「八」の字。東方では現代の人間が神隠しにあうとこの幻想郷に導かれ(幻想入り)、それを招く存在として紫がいることから「神隠しの主犯」と呼ばれるようになる。ちなみに現在の科学で説明できない事柄を、すべて神の仕業であると考える様を「隙間の神」と呼ぶ。


3.ブン屋
霊夢の口にした言葉で、射命丸文を指す(12話より)。射命丸は天狗でありながら、新聞記者を営んでおり情報通(それが正しいかどうかは別)としても精通。発行する新聞の名前は「文々。新聞(ぶんぶんまるしんぶん)」であることと、誤った情報がぶん回される様から新聞屋→ブン屋と霊夢に皮肉られたのではないか。激おこぶんぶん丸。


4.バナナ
レミリアとの盆回り中に彼女を転ばすこととなった要因(11話より)。「バナナの皮を踏んだ人が滑って転ぶ古典的なギャグ」というのは世界的に知られており、そのリスペクトによるものか。バナナの可食部に面する果皮の内側は多量の植物油を含んでいるため、「潤滑効果」と呼ばれる現象が発現し、摩擦係数が低減するため、ワックスを塗った床が滑りやすくなるのと同じ原理が生じる。
では、あれを仕掛けたのはそもそも誰か。バナナ自体はパチュリーが史規を看病しているときに、彼に食べさせるものとして用意したのだと思っていたが、小悪魔の登場によりその考えは露と消えた。あれは単純にパチュリーに食べて貰うために小悪魔がわざわざ用意したものだと推理する。皮だけになっていたことから、パチュリーはそれを食べてくれたのだろう。

そう、水を飲むのと同じような咥え方で。小悪魔大勝利!


5.メイド
メイド(maid)とは、清掃、洗濯、炊事などの家事労働を行う女性使用人のことを指す。乙女、未婚の女性を意味する「maiden(メイデン)」を語源としており、過去に若い女性が結婚前には奉公に出されていた風習に由来する。そこから、乙女が女性奉公人・使用人の意味となった。現在ではこのような未婚や既婚に関わらず、あくまでも職種を意味する。メイドの中にもいくつかの分類があるが、咲夜はハウスキーパー(House Keeper=メイド長)の役割を持つとされる。メイドの仕事に必要な各部屋の鍵管理など、屋敷の管理の全責任を負う。メイドの人事権も持っており、雇用や解雇なども行う(紅魔館内においてはほとんどが妖精メイドなのでそれらの取り仕切り)。相当な下積み期間を経て就く役職であり、ほかのメイドのように相部屋ではなく個室を割り当てられ、食事も個室でとることを許されている。メイドの種類は以下の通り

レディースメイド (Lady's Maid)
レディの一切の身の回りの世話をする。侍女。そのほか、女主人の宝飾品の管理なども行う。特権として女主人の着古した服をもらうことができる。とはいえサイズの違うレミリアのお下がりなど咲夜に合うハズもなく。

コック (Cook)、キッチンメイド(Kitchen Maid)
厨房の責任者。料理人。キッチンメイドはコックの指示のもと、台所のひととおりの仕事をこなす。調理はコックが行うものであり、キッチンメイドは、下ごしらえや仕込み、火おこしなど、雑務が中心である。

チェインバーメイド (Chamber Maid)
主に寝室や客室など、部屋の整備を担当する、専門職メイド。

ハウスメイド(House Maid)
いわゆるメイド、といえばこれにあたる。家女中。特にこれといった専門担当を持たず、文字通り、家中の仕事をひととおりこなす。最も一般的な種類のメイド。

パーラーメイド(Parlour Maid)
給仕と来客の取次ぎ、接客を専門職とする。客間女中。接客担当であったため、容姿の良い者が採用され、制服も専用のデザインであることが多かった。史規は「お客様」として出迎えられたため、咲夜もパーラーとして接した(12話より)。

スティルルームメイド(Stillroom Maid)
お茶やお菓子の貯蔵・管理を専門職とする。食品室女中。紅茶の支給や、自らお菓子を作る。パティシエのような仕事もこなす。

ナースメイド(Nurse maid)
子守担当の専門職。子供を散歩に連れて行くことが主体となるので、屋敷の敷地外での仕事がメインとされる。レミリアは主人でありながら子供。

ランドリーメイド(Laundry maid)
洗濯担当の専門職。使用人の洗濯を担当するものと、主人およびその家族の洗濯を担当するものとに分かれている。紅魔館においてはほぼ兼用。

メイド・オブ・オール・ワーク(Maid of All Work)
前述した上記すべての役割を1人でこなすメイド。本来、あまり裕福でない家が複数のメイドを雇うのが難しいため、1人で家中のすべての仕事をこなす必要があった。紅魔館は決して裕福なものではないというわけでなく、咲夜以外の妖精メイドが大して「使えない」ため、結果的に咲夜一人でほぼ全ての激務をこなしている。まさにパーフェクトメイド
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メイドの姿として一般的なのはエプロンドレスの着用がある。これは女性用の衣服のひとつであり、ワンピースやドレスの一部としてエプロンを取り入れたもの。ピナフォア(pinafore)とも。エプロンは本来一時的に既存の衣服の上に重ねる作業服であるが、これをスカートの一部、もしくは飾りとして扱っている。エプロン部分は通常のエプロンと同じく取り外せるものとそうでないものがある。あくまで衣服の一部であるため、本来のエプロンに求められる防汚などの機能は重視されない。


6.日本語
種族も生まれも全く違う幻想郷において、日本人である史規と彼女らは分け隔てなく日本語で会話することができた(15話より)。本来であればメタ発言であるため、この手の話はタブーとされているが、レトスペ雅では作中の設定としてその矛盾を解消。会話だけでなく文字としても日本語は認知されているようだ。
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幻想郷は日本であって日本でない別次元の世界なため、元々日本人であるキャラクターはともかく、アリスやレミリア達のような明らかに日本人でない住人にとっては、この世界に馴染むために自らの言語を日本語で上書きし、学習する必要があったのだろう。


7.拷問器具
紅魔館のお仕置き部屋にある。すでに三角木馬は確認(14話より)。木馬型で背の尖った拷問具に、被拷問者を、全裸、または下半身を裸にした上で、身体を拘束して跨らせ、本人の体重で股間に苦痛を与える。あるいは石などの重りを足に括り付けて加重する場合もある。被拷問者が拷問台から落ちないように天井の梁や鈎から垂らした縄や鎖に、体を縛った縄尻を結んで固定する場合も多い。
いわゆるSM(サドマゾ)プレイとして使われる傾向もあり、女性ばかりの紅魔館に置いてその響きたるやおぞましくも甘美。咲夜美鈴のイニシャルもそれぞれなので、そういうプレイなんですよね。わかります。
用途としては「紅魔館内で起きた不祥事を咎める」ときに使われるか。大概の犠牲者は美鈴となっているようだが、本人に反省の色はあまり見えないため、実際の効果が得られているかというと微妙。あとはへまを起こした妖精メイドや、小悪魔への見せしめなどにも使われていると考えられる。小悪魔に対してはむしろご褒美のように思えるが。
では、なぜこのようなものがあるのか? そこを紐解くのがパチュリーの存在だ。元々拷問器具は罪人だけでなく魔女狩りなどにも使われていた。魔女狩りは中世末期から近代にかけてのヨーロッパや北アメリカにおいてみられた魔女や魔術行為に対する追及と、裁判から刑罰にいたる一連の行為のことを指す。現代では、このような行為は心理学的な観点から集団ヒステリーの産物とみなされているため、衰退した。彼女らが幻想入りした際に、魔女狩りという文化も常識から非常識へと変換。同時に幻想入りを果たし、「紅魔館としての日常」というソフトな変貌を遂げたのではないだろうか。
「魔女が拷問器具を扱う」というのはゲーム「ベヨネッタ」でも見られるオマージュでもあり、作者による意向か。そう考えると作中のパチュリーというのは作者の遊び心を全て反映させた集大成キャラなのかもしれない。どこか変人なのも頷ける。
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大丈夫じゃない。問題だ。


8.村上春樹(むらかみはるき)
前の外来人の手記に記述された人物(16話より)。実在する日本の小説家であり、兼アメリカ文学翻訳家。代表作のひとつに「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」がある。この物語は「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」のふたつの章から成り立っており、それらが交互することで展開していく。
「世界の終り」における物語は「獣」が生息し「壁」に囲まれた「街」、「世界の終り」に入ることとなった「僕」が「街」の持つ謎と「街」が生まれた理由を捜し求める。外界から隔絶され、「心」を持たないが故に安らかな日々を送る「街」の人々の中で、「影」を引き剥がされるとともに記憶のほとんどを失った「僕」は葛藤する最中、「僕」は図書館の「夢読み」として働くことで、図書館の少女や発電所の管理人などと話をし、「街」の謎に迫っていくというもの。
これが今作の幻想入り(紅魔館編)において非常に類似しており、作者によるリスペクトが多大にあると思われる。

僕:「世界の終り」における主人公
「外の世界」から「街」に入った後、図書館で「夢読み」という職に就く。「影」を引き剥がされた際、「外の世界」の記憶の殆どを失った。

図書館の少女:図書館の司書
図書館で「古い夢」を読む「僕」を補佐する。「街」の他の人々と同様、「心」を持たない。

門番:「街」の唯一の門を守る男
「獣」や「影」の世話をしている。膨大な数のナイフを所持し、主人公「僕」の「影」を引き剥がした張本人。そのことが影響して「僕」の記憶が失われる。

といった具合でこのあたりの登場人物はとてもよく似ている。特に主人公である「僕」と「図書館の少女」はほぼ史規、パチュリーの現在の様子を現しており、ここでいう「街」とは幻想郷(紅魔館)を指しているのであろう。「門番」というキャラクターも美鈴、咲夜を彷彿とするキーワードで成り立っており、この符合がレトスペ雅においても成立するのであれば今、史規が記憶を失った原因とは・・・。

奇遇か否か、作中で村上春樹という名が記述された回(第16話)が投稿(4月7日)された5日後(4月12日)、村上春樹本人による完全新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が長編小説としておよそ3年ぶりの披露とあいなった。


9.史規は何者か
史規と紅魔館との繋がり。それは幻想入りしてきた同じ外来人であること。ただ結果として紅魔館組は幻想郷に残り、史規は幻想抜けの意志を示す。その違いだけだと思ってきた。しかしながら、紅魔館に来てからの史規はわずかながら揺れ動いている。その要因のひとつが例の記憶喪失である。幻想入りする前の記憶がないこと=自分の証明にならないと史規は焦り、戸惑う。果たして史規は一体何者なのか。
これまで私たちは「幻想入りしてしまった普通の外来人」という視点でこの作品を見てきたが、パチュリーの手記による「前の外来人」という新たな存在と、美鈴や咲夜たちの残した気にかかるセリフがどうにもつっかかり、ひとつの仮説を生み出す。

 仮説「史規はかつて紅魔館の住人だった」

一体何をいっているのかわからねーと思うが、整理していこう。まず、咲夜との会話にあった「前にも似たようなことがあった」というシーン。
すでにパチュリーの手記にあったように、紅魔館に外来人が厄介になっていたことは明確であり、その人物も今の史規とほぼ同じ体験をしているということ。少なからず、このわずかな共通点が咲夜にとっても「似たような」という既視感としてふと記憶を過ぎったのではないか。史規が記憶を取り戻す条件としても、「同じ体験をする」ことが重要であることにも記憶の存在意義について察することができる。

次にレミリアの自分に対しての呼び名である。会って早々、史規に「レミィでいいわ」と自分の愛称を使うことを許可した。これは彼女なりに客人への態度を示したともとれるが、果たして一般人である史規に対してそこまで彼女が許すだろうか。さらに「頑固者」と史規の性格を知っていたことや、ゲームの概要が「帰りたくなくさせる=紅魔館に残させる」という意図が含まれているだろうということから、これらの接点が元々史規とレミリアが親しく面識ある間柄であったという可能性も。だとすれば史規はどういう立場の人間だったのだろうか?

最後に、美鈴との自己紹介であった「さすがは史規様ですね!」というシーン。
史規と美鈴が会うのははじめてである。そして会って互いの名前を知る程度の時間しか経過していなかったにも関わらず、美鈴は史規の性格をあたかも知っていたかのように話を濁した。そもそも史規と美鈴が二人きりになれたキッカケとして、晩餐でワインをビールと間違えて粗相を起こしたことによるお仕置きフラグがあったうえでなのだが、このことをそもそも逆転してみてはどうか。

「なぜ美鈴はあの場にビールがあると思ったのか」

これは勝手なイメージではあるのだが、晩餐の内容や彼女らの趣向からしてあの場にビールがワインと紛れて置いてあったとはどうにも考えにくい。さらに緊急とはいえ晩餐の用意を手伝わされた美鈴自身が間違えたわけである。いかに彼女がうっかり者とはいえ、いささかこれは門番という立場からしても注意力散漫である。史規本人もフォローとして自分はビール派であることを告げており、実は2話ですでにビール好き(少なくともビールを飲む派)であることが語られていた。つまりあれは間違えたのではなく、「史規がビール好きであることを知っていた」ことを先走った行動とすればどうか。考察8においても門番が主人公の記憶に影響を与えた重要人物であることまでを示唆してみせたが、レトスペ雅でもそうなるのならば今回の異変の黒幕は美鈴!?自分でいっといてアレだが、ありえない何かの間違いではないのか。

2話冒頭において史規はこの幻想郷に「帰るべき所へ戻ってきたような」と矛盾した感情を抱いている。これは都会から田舎に帰ってきたようなイメージからくるものと思っていたが、言葉のまま本当に帰るべき場所が幻想郷であったとする安堵感だとすれば。
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 史規は一度幻想抜けを果たした人間で再度幻想入りした?

これらの推理が合致するならば、もうひとつ浮上してくるのは「前の外来人」の存在。この人物の手記はまだ史規は全て読み終わっておらず、その結末はパチュリー曰く「耐えられない」事実だと警告される。っとなれば、この外来人は史規本人なのではなかろうか?
つまり、史規は過去に紅魔館で世話になっており、そのときにパチュリーに促され書いたのが今の史規が読んでいる手記であるということ。

確かな根拠もなく勢いで書いてしまったが、なぜ史規の幻想抜けが異変として扱われるのか。このことを今一度考え直してみる価値はありそうだ。


10.紫の発言
元々胡散臭い性格の持ち主ながら、何か知っている素振りを見せる紫のセリフ(15話より)。それぞれについて考察していく。

「李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)」
故事のことわざで、「他人の嫌疑を受けやすい行為は避けろ」という意図が含まれる。人に勘違いされるような行いは止めなさいということ。幻想入り=神隠しという繋がりから十中八九は紫の仕業とされている。普段から紫がそのような行いをしていることは幻想郷内でも知られているため、今回の史規の一件も彼女の仕業だと霊夢から指摘された。

「私のせいにしたいのね~今回は私もただの駒よ」
霊夢の指摘を受け、こう返す紫に逆に声を詰まらす霊夢。このことから霊夢自身も実は紫が犯人じゃないと薄々察していたのではないかと考えられる。いわゆる巫女の勘ってやつである。正真正銘の犯人であれば、その時点で直接とっちめるのが霊夢のやり方であるが、直接的な犯人でなければ妖怪相手といえども迂闊なことはできない。それは自分のセオリーに反することである心の現われからか。では黒幕は誰か? 残念ながら今の情報を持ってしてもまだわからない。紅魔館、是非曲直庁は怪しいが・・・。

「ああいった形での幻想入り」
このセリフも考察9で私が導き出したひとつの要因となっている。これまでの幻想入りとは異なる何か。すでに是非曲直庁が動いていることもあり、静かに事が進んでいる。異変としてはまだハッキリと生じていないが、放っておくと異変に繋がることから、それが芽吹く前に摘んでしまえということなのだろうか。

「あなたと彼にとっては…何よりも大事なものになりそうね。だってあなたと彼は…」
この先に何を言おうとしていたのだろうか。前の外来人=史規説を通すのであれば、「だってあなたと彼は過去に会っているもの」というのがしっくりくるか。霊夢にとっても一度会っている者をまた帰すという立場になるわけである。紫に揺さぶられ、霊夢らしくもなく怒気を混じっていたことを以前、まとめ①の考察16において言及した内容と繋げると二人は両想い?! これ私の勘ね。
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謎はどんどん深まるばかり。

以上、今回も長くなりましたが10項目の考察でした!
では、また
次回、「雅な時間 紅 Vol.7」でお会いしましょう。


Next Dream...




by makky_cys | 2013-04-19 23:13 | レトスペ雅

by makky_cys