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Makkyのあしたっていまさ!

cysmakky.exblog.jp

てきとーにまったり。主にSTGや東方を中心としたゲーム系雑記だよ。

雅な時間 紅 Vol.8 (第18話「激突」)

-雅と私、レトロスペクティブな時間- 第18回

Makkyです。まだ5月だというのに随分暑くなってきましたね・・・。
初見の方、詳細を知りたい方はコチラへどうぞ → http://cysmakky.exblog.jp/17382733

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レトロスペクティブ東方-雅-
 第18話「激突」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm20775024


※動画のネタバレを多大に含みます。
下記をお読みになる前に是非動画をご鑑賞ください。
1部はこちらよりどうぞ。




あらすじ
史規と魔理沙の前に現れた次なる影は、紅魔館の主とその従者。彼女らからすれば魔理沙はあくまでも真夜中の静寂を邪魔する小賢しい侵入者にすぎず、その存在の駆除にやってきたのだ。

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レミリアの口調からして彼女はすでに史規に対して魔理沙が何を企てていたのか察していたようだ。表情こそ和やかであるか決して穏やかではない殺伐とした場の空気と、レミリアの吸血鬼という種族特有の「魅了」に史規はただただ硬直してしまうのであった。
そんな史規の様子をみて魔理沙は躊躇うことなく一歩踏み出す。「やっつけてしまおう」と自分を駆除しにきた彼女らを逆に撃退する態勢をとる。これまでの図書館の空気はまさに嵐の前の静けさであったかの如く、静寂を失った空気の行方はこれから激突する両者の雌雄に委ねられた。

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対峙するは魔理沙とレミリア。
史規はただ何も出来ず立ち尽くす中、先手を打って出たのは魔理沙からであった。

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  魔符「ミルキーウェイ」

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かつてアリスや霊夢らが使っていたものと似たカードを取り出し、弾幕を繰り出す。魔理沙の形成するそれはまるで天体の星々をイメージしたような微粒子の集合体。天の川を彷彿とするそれはレミリアを襲うも、彼女をあたかもすり抜けていくかのように掠めていった。魔理沙が外したのではない、レミリアが瞬時にしてわずかな安全圏を見出し、そこに活路を作っていたのだ。

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後手となるレミリアは魔理沙の頭上、背後と四方八方から攻めるが、圧倒的スピードとパワーを秘めたレミリアの一撃一撃を魔理沙は防ぎきる。一見して五分五分のようだが、余裕綽綽のレミリアからは流石種族の違いを見せ付けられる。この状況を打破するべく、魔理沙は唐突に「2発分あるな」と告げる。その言葉が予感させるのは「ボム」の存在。OPにあった「抱え落ちはしない」主義の魔理沙にとって、ボムは先手必勝みたいなものなのだろう。史規にとっても切り札となりうるそれをまるで躊躇うことなく発動しようとする魔理沙を制止したのは図らずもレミリア本人であった。

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なんだこの生き物
自身を静止することで魔理沙を制止させることのできるレミリアのなんとおそろしいことか。これがカリスマたる所以なのである。その場の空気が一転し、今度は咲夜が魔理沙を迎え撃つ。終わらない戦闘に静かな業を煮やした史規が魔理沙にさらなる制止を促す。史規のとった行動、それは「付いて行かない」という宣言だった。言い換えれば「紅魔館に残る」という幻想抜けに対する「帰る」意志とは逆の選択を史規はとったのだ。
しかし、魔理沙は納得いかない。仕切りなおしだとボムを再発動する構えを取るが、突如現れたスキマにより魔理沙は何処へと飛ばされてしまう。
再び静寂を取り戻した図書館に「紅魔館に残る」選択をした史規を改めて出迎えるレミリア達。果たして彼のとった行動は吉と出るか、それとも凶と出るのか。「運命」のみぞ知る・・・。

ここまで「静」が続いた2部であったが、久しぶりとあいなった「動」の回。魔理沙の口にした比喩のように「ステージ2のボス」としてレミリアとの戦闘が繰り広げられた。つまり、ステージ1のボスはアリスというわけだ。幻想抜け異変を原作よろしくゲームとして例えた場合、これがいかに困難の道か原作ファンであればおわかりいただけるであろう。


キャラクター
魔理沙vsレミリアにスポットを当てた回。すでにこの構図はOPにもあり、その伏線がまさに演舞となって再来する形となった。

霧雨魔理沙
今回の異変において「帰す側」、「帰さない側」とすれば「帰す側」に立った魔理沙。しかしそれはあくまでも「霊夢のため」であり、立場的には中立であることを告げる。それでもなお「ボム」の残数がわかり、発動できる状態に至ることができたのは、それだけ彼女が「帰す側」としての気持ちが生半可なものではなかった表れだったといえよう。故に「付いて行かない」と宣言した史規に対し、苛立ちとなって心情を爆発させた。どこまでも真っ直ぐな彼女だからこそ光る1シーンだ。
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レミリア・スカーレット
今回の異変にしても、魔理沙との戦闘においてもあくまで「遊び=ゲーム」として立ち振る舞う。吸血鬼という種族である彼女からすればこれもひとつの「余興」といった感じか。11話で見せたカリスマブレイクは今回でも披露。とはいえ決してふざけているわけでもなく、彼女なりに全力で遊んだ結果あーなるのだろう。真面目に不真面目ってどっかの巫女さんに通じるものがある。
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十六夜咲夜
音もなく忽然と現れたことから咲夜の「時を止める能力」によるものだろう。非常にスマートな出現の仕方であったが、主人であるレミリアと共に現れたことを考えると、時を止めた咲夜がレミリアを運んでやってきたというなんともシュールな格好をイメージしてしまう。しかしそれを感じさせずに涼しい顔でその場を丸め込むのはさすが瀟洒と云わざるをえない。


雅な考察
霊夢vsアリスとはまた違う形となった「帰す側」、「帰さない側」との対立。その場にある史規の心象を探る。

史規の「嘘」
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本編のテキストそのままを鵜呑みにするのであれば「私が怖くないの?」と問うレミリアに「怖くなんか、ないさ」という史規の返答のことを指しているかのように思えるが、果たしてそうだろうか。もっと深いメッセージ性が隠れているのではないかと考察する。

①レミリアの「ここに居れば安全だから」に対しての疑心
無意識に紅魔館を安息の地として、自分の寄り所と想いはじめていた彼の心情は大きく揺さぶられた。外に出れば非力な史規はあっけなく妖怪の餌食になってしまうと警告されたため、半ば強制的に紅魔館に残らざるをえない状況だったのは確か。実際にはこの場に留まっていたとしても、魔理沙の侵入というイレギュラーが発生したため安息は保たれないものへと変貌したのだ。とはいえ「前の外来人」の手記という新たな情報が彼に興味を与え、出たくても出たくない優柔不断という知識の縄に縛られてしまう。紅魔館に残ることで幻想抜けに対する知識を得たい自分と、帰りたいと願う自分との葛藤に加え、もしレミリア達がアリスのように自分を阻止してくる可能性もないとは断言できなくなり、安息と感じておきながらどこか不安を抱えているといった矛盾。
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②恐怖の対象がレミリアでなく自分自身の変化によるもの
幻想入りする前の記憶の一部が黒く塗りつぶされていたという新たな恐怖に「怖くない」と自分に言い聞かせた嘘。さらにあれだけ霊夢と約束を誓ったはずなのに、心のどこかで紅魔館を安息の地と思ってしまったこと、魔理沙の「帰してやる」という申し出に潔く応じることができなかった自分の心情の変化を史規自身が痛感してしまったため。周りだけでなく何より自分という存在を疑心暗鬼するようになってしまう片鱗を垣間見せる。


③魔理沙の「その場凌ぎなのか?」を否定した自分への虚偽
①、②の事柄を踏まえ、史規は「違う。決めたんだ」と即答をするが、この言葉の裏に隠された彼の本音は「彼女達が傷付きあうのを止めたい」というもの。自分の為でなく、他人の為を思って本音を建前で隠したのだ。「偽る」という漢字は「人の為になる」と書くが、史規の素直になれない性格を考えると、彼は随分損な役回りをこれまでもしてきたのではないだろうか。この嘘は魔理沙だけでなく、霊夢をはじめ、紅魔館の連中、そして自分自身に対してにまで偽ったこととなる。魔理沙の実直な視線に耐えられなかったことが何よりそれを証明しているのではないだろうか。


次回、第19話「暗転」
紅魔館に残る意思表示を見せた史規。彼を取り巻く状況は暗(あや)しく流転する。




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by makky_cys | 2013-05-14 03:53 | レトスペ雅