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Makkyのあしたっていまさ!

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てきとーにまったり。主にSTGや東方を中心としたゲーム系雑記だよ。

雅な時間 紅 Vol.9 (第19話「暗転」)

-雅と私、レトロスペクティブな時間- 第19回

Makkyです。俺と紅魔館でクレイジーな時間を過ごそうぜ。
初見の方、詳細を知りたい方はコチラへどうぞ → http://cysmakky.exblog.jp/17382733

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レトロスペクティブ東方-雅-
 第19話「暗転」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm20813763


※動画のネタバレを多大に含みます。
下記をお読みになる前に是非動画をご鑑賞ください。
1部はこちらよりどうぞ。




あらすじ
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黄昏を背に語り合う男女の会話。それは咲夜の見た過去の回想が「夢」となって具現化した情景であった。語る相手はかつて紅魔館に訪れた外来人なのか。彼らが導き出した「答え」とは。そしてかの外来人が抱えていた「謎」とは。まるで咲夜に訴えかけるかのようにその夢はこれから起こる結末を暗示するデジャヴのようでもあり・・・。
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舞台は暗転し、スキマと呼ばれる空間の中。そこに魔理沙と霊夢は捕らわれていた。彼女達を捕らえた主犯、八雲紫は何を思い、この異変の行く末を見据えるのか。この閉鎖空間においても彼女達は自分達のペースを崩さずざっくばらんに接しあう。その理由として「捕らわれている」のではなく、いつか来るその時に備え「一緒に待っている」のだと語られる。史規の幻想入りに対してこれまで静観を続けてきた紫の行動自体には何かしらの意図があったのだろうが、その真意は霊夢達はもちろん是非曲直庁も未だ掴めずにいた。とはいえ、魔理沙は霊夢を信じ、霊夢は紫を信じ、紫は彼女らを信じて静かに「その時」を待つことに徹するのであった。
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魔理沙侵入の一件から果たしてどれほどの時間が経過していたであろうか。史規は仮初とはいえ自らが定めた決断に従い、紅魔館に滞在していた。黄昏時の湖を眺め、しばし感傷に浸る史規の脳裏には、魔理沙の「その場凌ぎなのか?」という言葉が突き刺さっていた。その事は「帰りたい」と強く思う信念を貫けなかったという後悔の念と、自身の心情への問い。霊夢との約束を果たせなかった反面、ここにいれば彼はかつての幻想入りする前の記憶を探ることができることに間違いはなく、紅魔館の彼女達も史規の居場所を作ってくれているという厚意に感謝の念を抱き、ここにしばらく留まることにそっと背中を押されているような気持ちに阻まれ、甘受しようともし難い狭間にいたのかもしれない。揺れる揺れるニガヨモギ。風に吹かれてニガヨモギ・・・。
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史規は普段、図書館での手記作りに明け暮れていたが、しばしば食事の手伝いも請け負っていたのだという。その行動ひとつひとつには彼自身の記憶の一途を探す術の一環があり、建前として紅魔館への恩返しを兼ねていたのだろう。そんな史規を見て、咲夜はいつか見た光景と「夢」とを照らし合わせ、「お救いできる」と言葉にして伝えるのであった。

「男物の上着がある」。そう咲夜に託(ことづけ)され、客室の棚からそれを確認する史規。そも、紅魔館に「男」はいなく不思議に感じた彼は一種の予感めいたものを察し、確認する。その時、彼の目に映りこんできたのは「Tokyo」と刺繍されたタグ。この事が意味することはひとつしかない。この上着は即ち幻想郷では決して手に入れることのできないオーパーツだったのだ。そして同時に連想する「前の外来人」の存在が、彼をひとつの確信へと導く。

 -「この上着の持ち主(=前の外来人)」は果たして何処へ消えてしまったのか?

この新たな謎に彼の状況は暗転の陰りを見せ始める。何かが行われようとしている・・・。そんな不穏を余所に窓辺には魅力的な太もも漆黒の翼を持つ一人の少女が映りこんでいた・・・。

前回の「動」から一転し、また「静」な回であるがタイトルの「暗転」が示すように状況はかなりの変貌を遂げることとなった。18話の後日談であるとはいえ、この間にはそれなりの時間が日数とともに経過している様子が描かれている。それに伴う登場人物それぞれの思惑も垣間見えてくるようになり、より物語への「深み」へと突入する新たな導入部分としての重要な回とあいなった。


キャラクター
物語は核心へと一歩踏み込み、徐々にその真相を浮き彫りにしはじめる。これまで傍観者として異変を「取材」していた射命丸もついに史規の前にその姿を現す。

十六夜咲夜
史規とはじめて紅魔館で出会ったときは「メイド長」という立場上、「お嬢様の命令」で行動を取っていたかに見受けられたが、今では彼に対して咲夜本人の意志から紅魔館に居場所を作っているかのように感じ取れる。その心情の表れが見晴台での笑顔だったのではないだろうか。「帰す」でも「帰さない」とも違う、「救う」という立場は今後、史規にとってどのような意味合いを持ってくるのか・・・。
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作中の中で夕陽を眺める史規は「絵葉書になってもおかしくない」と告げていたが、本当に絵葉書にしてしまってはいかがでしょうか?この綺麗な咲夜さんはもっと広めるべき。ヾ(:3ノシヾ)ノシ


史規
料理が趣味であったことを思い出す。以前、霊夢との朝食でも披露してみせたように主に和食を得意とするようだ。その料理の腕前は確かのようで、霊夢をはじめレミリア、咲夜からも太鼓判を押されるほど。「居場所を与えられた」ことに心の奥底で安堵をしていたが、「辿らされていた」ことを悟り、困惑が生じ始める。


射命丸文
此度の異変において“ほぼ最初から”を見つめていた傍観者の一人。10話においては自らを中立の立場であると称していたが、史規の前に現れた理由とは。そして「前回と違う結果」とは一体。
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雅な考察
これまでの伏線がいよいよ形容しはじめるフラグがたつ。いくつかまとめてみよう。

咲夜の「夢」
会話の内容からして「僕という一人称の男=前の外来人」であることを示唆するのか。12話で咲夜自らが告げた「前にも似たようなこと」に直結する事柄であることがにわかに連想できる。夢の中の景色は奇しくも、黄昏時での史規とのシーンと同じような場所であることにも着目。柵のようなものがあることから、同様に紅魔館の見晴台であることを示していると思われる。また、まとめ③で考察した「前の外来人=史規同一説」を推すのであれば、彼が「この場所から臨む景色を気に入る」ことを咲夜が既に知っていたという可能性も捨てきれない。しかしながら史規の一人称が「俺」に対して、この夢の中の男は「僕」なのがひっかかる。やはり別人なのだろうか。
黄昏というシーンにも着目。黄昏はもともと「こうこん」と読み、日没の薄暗くなった時のことを指す言葉である。「たそがれ」として語句の読みが成り立ったのは「暗くなって人の顔が見えなくなること→誰ですか彼方は→誰そ彼→たそがれ」という流れから来ていることから、「夢の中の彼方は誰?」という隠しメッセージとも受け取れる。アナタはカナタ。
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夢の最後には「悲しい」の文字と共に夥しい血飛沫が描かれていたが、これは「前の外来人が消えた理由」を暗示していたとも考えられる。咲夜の「救う」という言葉を発したことと、上着の存在を伝えたことを直結させれば、史規に「辿らせる」こと自体が、即ち「救い」であり、直後に現れた射命丸が「前回と違う結果~」と発したのはそれぞれが布石として繋がってくるのではないだろうか。


射命丸の「特ダネ」
今回の異変を別視点で追っていた射命丸が口にした「前回と違う結果になるかも知れない可能性が生まれた」がそれであるのだが。そも、「前回」が「前の外来人」の件であることはここまでの推測で幽かに垣間見えてきた。だが、果たしてこの「前回」と「手記の中の外来人」は同一人物なのだろうか? 私がなぜここで疑問を感じているのか。それは「上着が何着かあったこと」にある。
「Tokyo」と記されたタグからそれが既に紅魔館のものではないことは史規の出した「別の外来人のもの」という答えとして合致する。しかし、それが「手記の中の外来人」のものであるかどうかは、まだ証明はされていない。ご存知のとおり、幻想入りするとその時、身につけていたものはそのまま受け継がれる(腕時計などの機能は壊れてしまうが)のだが、実際に咲夜から上着を促され、史規は「生憎一張羅で・・・」と答えており、代えとなる衣類は持ち合わせていないのだ。この時点で男物の上着が何着かあったことに疑問が残る。前の外来人がそんな何着も上着を持ったまま幻想入りを果たすだろうか? 普段の日常においても複数の上着を手にして(あるいは羽織って)行動すること自体あまり考えられないからである。

この「何着かある上着」から導き出される仮説が3つ。

①予め用意していた
つまり、この外来人は幻想入りすることを予め知っており、まるで旅支度のように衣類や所持品を多く準備した状態で幻想入りを果たしたということ。しかし、それでは幻想入りの仕方を心得ており、幻想郷との関わり合いも互いに事前共用しなければならない。そんな人間が過去にいたのであれば、それこそ今以上の異変であったと思えるし、ましてそんな人物の私物をずっと残しておくなんて紅魔館がするだろうか? 可能性としては限りなく低い。

②複数の外来人が紅魔館へやってきていた
あの上着の持ち主は必ずしも全て同一人物のものではなく、団体さんによるものだとしたら。多くても2~4人という少グループが妥当か。とはいえ、複数の外来人が同時に幻想入りをし、互いが邂逅しあうというのも数奇すぎるし、仮に多数の人間が一同にして紅魔館に向かったとしても、妖怪が跋扈する幻想郷の中で何の力を持たない外来人が束になったところで、無事に済むハズがない。辿りつく前に全滅してしまうのが相場ではないだろうか。

③何度も繰り返された
史規と同じように幻想入りをし、記憶をなくし、そして消えていく。その一途を辿る外来人が何回かに渡って紅魔館を訪れていたとすれば。今回はこれを推す。っというのも、ここで射命丸の「これでやっと~」という部分が大きな意味を持ってくる。「やっと」は「ようやく」と同じ意味を持ち、苦労してその状況にたどり着いた様、もしくは期待の成就などを指す。確かに史規自身、幻想入りしてからかなりの日数は経っているだろうが、それ以上の時間の経過をもってして・・・つまり、過去に何度も繰り返された一番最初の幻想入りから数えて「やっと」と射命丸が口にしたとすれば。
このことから、咲夜の夢の中の外来人と、パチュリーの手記の中の外来人は似ているようで違う人物だったのではないか。それゆえに上着も何着かあったのだと考える。

これは紅魔館の連中が過去に同じようなことがあったことを示唆してきたことに加え、意図して「辿らせた」ことの意味にも繋がってくるとすればどうか。咲夜の見た夢(=過去の出来事)の結末が「悲しい」もの(=失敗)だったならば、「救い」は成功を意味するということ。その光明の兆しが見えてきたからこそ、射命丸にとっても「特ダネ」として史規の前に現れた動機になりうるものだと推測する。


この幻想抜け。一筋縄にはいかないようだ・・・。


次回、第20話「吐露」
新たな邂逅を前にして、彼の心の内に秘める想いも明かされることとなるか。




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by makky_cys | 2013-05-20 00:44 | レトスペ雅