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Makkyのあしたっていまさ!

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てきとーにまったり。主にSTGや東方を中心としたゲーム系雑記だよ。

雅な時間 紅 Vol.14 (第24話「紅蓮」)

-雅と私、レトロスペクティブな時間- 第24回

Makkyです。ここ最近はまさに紅蓮の暑さ。水分補給は忘れずに。
初見の方、詳細を知りたい方はコチラへどうぞ → http://cysmakky.exblog.jp/17382733

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レトロスペクティブ東方-雅-
 第24話「紅蓮」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm21163229


※動画のネタバレを多大に含みます。
下記をお読みになる前に是非動画をご鑑賞ください。
1部はこちらよりどうぞ。




あらすじ
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霊夢と魔理沙による信頼の挟撃からなんとか脱し、傷付いた咲夜は紅魔館の門前へと降り立つ。手負いの咲夜の前に駆けつけた美鈴の心配をよそに咲夜は淡々と託ける。

-「お客様」を守って。

勝てなくてもいい。ただ少しばかり持ち堪えてくれと咲夜は切に願う。唐突の託に戸惑いの色を隠せずにいる美鈴は、気を使ってか咲夜の意図を自分なりに飲み込むのであった。その場から立ち去る咲夜を呼び止め、同じ紅魔館の仲間として美鈴は誓う。「紅魔館を守らせてくれ」と。それを言葉にすることはなかったが瞳の奥底にある決意が咲夜にも通じたのではなかろうか。そこにはメイド長と門番という立場や役職は一切関係なく、十六夜咲夜と紅美鈴という同胞としての信頼だけがあった。
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紅魔館ダンスホールにて、今また新たな火花が切って落とされようとしていた。対峙するは紅魔館の主レミリア・スカーレット、そしてその知己であるパチュリー・ノーレッジ。両雄の衝突はレミリアの運命をもってしても予想だにできなかったアクシデント。業を煮やしたレミリアがその真意を問うと、パチュリーは淡々と「史規に頼まれたから」と告げる。ここにやってくる前に、史規は予めパチュリーの元へ訪れていたのだ。あまり語らない彼女だけに何故、史規の依頼を聞き、そして何故レミリアと対峙する手段を選んだのか。その意図はいまだ不明瞭。苛立ちを隠しきれないレミリアはより強く史規への「救済」を達成させるため、紅蓮の炎のようなオーラを発生。パチュリーはそれを阻止せんがため黙して魔力を高めていく。互いの意地を貫き通すため、二人は雷光となって衝突しあうのであった。それはまだ史規の諦めていない抵抗の決意にも見えて。
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-「ゲーム」の行方はまだわからない。


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紅魔館上空。パチュリーの施した空の飛べなくなる結界圏外にまで到達した霊夢と魔理沙。今紅魔館内で起きている現状を把握していない彼女達にとってみれば、先刻の咲夜のほかに紅魔館の障壁は残り3人(美鈴、パチュリー、レミリア)。真っ向勝負ではあまりに分が悪いと踏んだ魔理沙は以前、自分が侵入した図書館への抜け道が使えることを霊夢へと告げ、「紅魔館侵入作戦」を提案する。その矢先、紅魔館より牽制の弾幕が仕掛けられる!
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紅蓮の闘志を身に纏い、美しき虹色の弾幕を繰り出すその姿はまるで鈴の音のように凛として。轟かせるは紅魔館唯一にして最後の番人。その者の名は・・・紅美鈴
咲夜から「勝てなくてもいい」からといって、甘んじることなく。守るべき紅魔館に背を向けることで、彼女らの侵入を介さない一点において覚悟を固めたのだ。それは即ち孤高なる背水の陣の然もありなん。今、美鈴は一人の妖怪として、そして紅魔館の盾として君臨する。同じくして絆で結ばれた「敵」--霊夢と魔理沙の前へと立ちはだかるために・・・。絆には絆を持って征するのだ。
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美鈴の一撃を見舞ってしまった霊夢と魔理沙の二人はかなりのダメージを受けてしまう。先刻の作戦は誰にも見つからずに決行が前提であったが、先手を打たれてしまっては元も子もない。魔理沙は作戦を切り替え美鈴との一騎打ちへと縺れ込む。その覚悟はのちの運命を霊夢の手に委ねたかのように。
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レミリア&パチュリー、咲夜&美鈴、霊夢&魔理沙のそれぞれ信頼関係が違う形となって衝突しあい、紅魔館を舞台に内部と外部で同時多発的に発生する。その根本にあるのは史規への「救済」だ。タイトルから察するに美鈴にスポットをあてているのは勿論のことだが、今回の真のテーマはむしろ前者なのではないか?と推測する。
余談だが、紅蓮には熱いイメージがあるが、実は真逆で「極寒によって凍傷を起こし、皮膚が裂けて流血する様が紅い蓮(はす)の華に似る」ことが本来の由来。実際、話のオチには美鈴はとある事情により冷たく固まってしまうのであった。どっちかというと石化に近いけど。
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キャラクター
紅美鈴
「気を使う程度の能力」。それが彼女の特性だ。もちろんこれは容姿から連想される中国発祥の「気孔」のことを指すと同時に、「気遣う」ことに長けているとも考えられる。門番という立ち位置は誰かを守るためであり、まるで彼女の性格をそのまま反映させているかのようだ。多少ずれることはあるが、根は真っ直ぐ。かつての考察で「他人の言葉の意味を、言葉のまま受け取る」感性と書いたが、今回も「お客様(=史規)を守る」だけでなく、「ここ(=紅魔館)を守って」と咲夜自身に言い換えさせたことで、より高い覚悟注入を完了させたのであろう。器用なようで不器用、不器用ながら器用に振舞うのが彼女の全身全霊なのだ。馴染みであるハズの幻想郷内の住人(今回は魔理沙)にすら名前を覚えられていない事が発覚。史規との初見(再会)で自分の名前を覚えてくれたことに感動したのはそのためか。
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パチュリー・ノーレッジ
レミリアの古くからの友人である彼女だが、今回のレミリアへの「救済」には応じなかった。紅魔館の一員として、その思想は同じかと思われていたがどうやら違うようだ。パチュリーの「救済」とは、ただただ『「知る事」においての重みとその意味と理解を知る』ことにあった。名前のとおり「ノーレッジ(Knowledge)=知識」にのみ執着した彼女は終始一貫、徹頭徹尾であり続けたのだ。そんな彼女が「レミリアに対して反抗した」ことは普段の彼女から一変した表れでもあり、雷光となって衝突したシーンは、「一瞬の変化や、物事の急激な変化」という意味を持つ紫電一閃を体言していたのではないだろうか。
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雅な考察
霊夢の真意
紅魔館へ辿りつくも魔理沙の助けを霊夢なりに申し訳なく感じるシーンがある。謂れのないことで謝られることを嫌いとする彼女自身が、果たしてこのような些細なことを謝るだろうか?謝ったということはそこには理由があるハズなのだ。損得の問題だけであれば、魔理沙にとっては是非曲直庁のいう「善行」にしかメリットがない。でもそれは口実であり、彼女は単純に霊夢の力になりたいという純粋な一心に従い行動している。史規を還す事に至っても、彼自身が良い奴だから願いを適えてやりたいという安直な想いだ。その魔理沙に霊夢は乾いた口調で答えている。ここに隠された真意とは何か?
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①自分への言い聞かせ
これはまだ推測の域だが、1部では霊夢自身の意志として史規を還そうとしたが、2部からはどうにも博麗の巫女の役目として切り替えた節が垣間見える。故に、史規への幻想抜けに対する自分自身の姿勢に言い聞かせているようにも思える。数日前ではお互いの約束を果たすために連れ添った仲であったが、相手が真実を知ってしまった以上、以前と同じようにはいかなくなってしまった。そんな気持ちの綻びが生じているのでは。

②史規を想うがため
①を踏まえて。1部の霊夢は己自身の判断として史規を「かえす」約束を果たした。このときはまだ史規自身が「帰る」ものと思っていたため、何も知らないまま還せばそれこそ無に帰すこともできただろうが、「還る」ものだと史規自身が知ってしまった。この事は霊夢のような「還す側」だけでなく、史規本人にも影響を与えることとなる。霊夢は史規の性格を良く知っているハズだし、史規がそれを受け入れていることもおそらく把握している。そこには少なからず信頼があった。「約束を守る」、「他人を優先する」。そんな性格の彼だからこそ、幻想抜けを目指すにあたって彼に対する裏切りになってしまったのではないか?彼自身が還ることに抵抗を感じてしまったのではないか?と勘の鋭い彼女なら脳裏に浮かんだハズだ。

③魔理沙を想うがため
此度の幻想抜け異変において魔理沙はいわば「乱入者」だ。大まかな情報こそ仕入れているものの、おそらくは断片的で未だ真相までは知らないだろう。史規のことをまだ「悪いやつじゃない」程度にしか思っていない魔理沙は、この幻想抜けに連れ添うことで少しずつ真実を知っていくと思う。そこを霊夢は危惧しているとしたら。感情移入をすればするだけ、いつかやってくる「還る」という別れが親友を哀しませてしまうのではないか? 霊夢は博麗の巫女としてこの幻想抜け異変に向き合うことを余儀なくされている一方、魔理沙には無理に関与せずとも良いという判断をにわかに感じており、その反面、魔理沙の一心を無下にはできず、霊夢なりに葛藤を抱いてしまっているのではないか。あのさりげない謝罪はそのような意図も汲み取れる。

どれが正解ということでもなく、そのどれもが可能性があり、全て抱えているのかもしれない。2部に入ってから笑顔が少なくなった霊夢の「余裕のなさ」というのはこういうところから来ているのかもしれない。


次回、第25話「牙城」
これを突き崩すのは一体誰か。魂の執念場がこの先にある。




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by makky_cys | 2013-07-20 00:36 | レトスペ雅