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Makkyのあしたっていまさ!

cysmakky.exblog.jp

てきとーにまったり。主にSTGや東方を中心としたゲーム系雑記だよ。

雅な時間 白 Vol.1 (第27話「宵闇」)

-雅と私、レトロスペクティブな時間- 第28回

Makkyです。いよいよ「白」の章、突入です・・・!
初見の方、詳細を知りたい方はコチラへどうぞ → http://cysmakky.exblog.jp/17382733

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レトロスペクティブ東方-雅-
 第27話「宵闇」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm23269512


※動画のネタバレを多大に含みます。
下記をお読みになる前に是非動画をご鑑賞ください。

1部を見直したい方はコチラから

2部を見直したい方はコチラから




前回までのあらすじ
紅魔館をあとにし、最終地点白玉楼へと歩みを進める史規たち。
自分自身の存在に隠された真実と、紅魔館の連中の想いを胸に決意を固めるのだが・・・。その先に何を見据え、何を感じ・・・そして何を果たすのか。




目次(読みたい項目をクリックしてください)
 1.本編あらすじ
 2.キャラクター a.博麗霊夢
 3.キャラクター b.霧雨魔理沙
 4.キャラクター c.謎のシルエット
 5.雅な考察 a.火事場レンタル
 6.雅な考察 b.ハイゼンベルク





あらすじ
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冷たい雨の滴る夢の跡。
西行妖(さいぎょうあやかし)と呼ばれる巨大な桜は、雨とともに、その美しき花弁を散らせていた。
聳える桜の目前には博麗の巫女の姿。
宵闇に染まった頬から落ちるは涙なのか、それとも降り頻る雨なのか。
すべての感情、すべての時間、そしてすべての世界は雨によって露と消える。

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宵闇を彷徨い歩く史規は独りであった。
共に歩んだはずの霊夢も、魔理沙も傍らにはすでになく、周りには彼岸花。

 -ここは何処?

赤く染まった世界に、ざわつく風が彼の不安を煽る。
孤独により心まで折れそうな瀬戸際、彼の意識に誰かが映る。

 -アナタは誰?

「向こう」から聞こえる謎の声。そして現れるおぞましい「手」。
これらは一体何を意味するのだろうか・・・。

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「悪夢」から目覚めた史規の前には焚き火に照らされる魔理沙の姿。
安堵を確かめ、冷静さを取り戻す史規であったが、疲れはまだ十分に取れていなかった。
時刻は宵闇の頃。再び眠れば、またも悪夢に魘される気がして・・・。
夢と現(うつつ)。今の史規にとって、ここは幻想であり現。同時に夢。幻想の夢。
まだ自分自身を幻と認めたくない彼の「生きる意志」は少なからず、折れかけていた。
「還る」というその意味と重さを改めて痛感していたのである。

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魔理沙は史規と睡眠の交代をし、離れたところで横たえた。
「眠くなるような話をしてくれ」と促され、他愛のない話でまどろみを呼び込む。
突拍子もない展開であったが、ふと史規は異変について、その後を問う。
対する魔理沙は淡々として「いつもどおり」と答え、「小さな異変」だと続ける。
その返しは史規にとっては意外だったかもしれない。
普段、「敵」として争う必要のない少女たちに日常を破綻させてまで「弾幕」をその身に纏わせるのかと。
原因を作っているのは少なからず俺自身・・・史規ならそう考えたはずだ。
だからこそ、魔理沙のケロっとした回答はどこか腑に落ちない。ゆえに史規は続ける。
「異変を解決して何ももたらさなかったのか?」と。
それが幻想郷のルールであれば仕方がない。しかし、史規の真意はここにあった。
異変の解決ということは、自分の本来の生誕を意味する。つまりは今の己の消滅。
それが過去の遺物として「気にも留められない程度」で終わってしまうことは、これまでの自分が幻想郷で生きてきた証が消えてしまうのではないか・・・?
史規はそこに少なからずの不安を抱いたに違いない。
紅魔館での「前の自分」のように手記や上着のような「何か」を残せないだろうか、と。
そんな負の感情をよそに魔理沙は飛び跳ねる。

「大切なものはバッチリもたらしたぜ!」
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目を点にする史規に構わず、魔理沙は天真爛漫にはしゃいでみせる。
取り出したるは「ミニ八卦炉」。魔理沙は異変がなければこれらに関与するモノを会得できなかったという。
いうなれば異変とは宝の山。魔理沙にとってはそういう価値観のようだ。
どこに隠していたのかわからないほどの「珍品コレクション」の数々を史規の前に取り出す魔理沙は、うっかり八卦炉を焚き火の中に落としてしまう。
あわてる魔理沙をよそに史規は迷うことなく焚き火の中に直接腕を伸ばし、それを拾い上げる。
突然の出来事にさすがの魔理沙も戸惑いを隠せない。下手をすれば大火傷を負ってしまうだろうに・・・私の大切なモノを優先に考えてくれた。
史規自身も無意識による行動だったのだろう。この一瞬の痛さや辛さは、自身の来るべき消滅に比べればなんてことはない・・・と。それゆえの苦悩が滲み出る。
どこか気まずい空気に、斥候から戻ってきた霊夢は場を察す。

3人の目指すべき道は同じ、されど志は違う方向へ。
どこか「不器用」という点で同じ3人は無事に目的を果たすことができるのだろうか。
その宵闇の向こうへまた歩を進む。

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「宵闇」とは時間軸でいうと漠然と「夕方の薄暗さ」を指す。
日没を経て、いよいよ夜が降りてくる直前のタイミングだ。27話が全体を通じて暗いのはそのためであるが、この作品のことだ、やはり意味があるのだろう。紅魔館編で真実を知る前の咲夜とのやり取りが「黄昏」であったことを考えると、作品の進行もそこからさらに「時間が進んだ」という比喩がみてとれる。さらに宵闇でいられる時間というのは、ごくわずかであり、すぐに完全な夜へと変貌する。その丁度狭間にいるポイントという考察が成り立つ。
また、闇という文字通り、一寸先は暗くて見えない。史規たち一行に果たしてどのような展開が待ち受けているのか? それは視聴者であるわれわれと同じくして未知数であり、作者のみぞ知る。そんな先の展開が見えないことの含みと、今は闇に覆われ不安が募るが、さらに時が経てば(辛抱すれば)いずれ夜は必ず明けるという光への希望という意味もあるのではないだろうか。
また、東方で宵闇というとルーミアを真っ先に思い浮かべる。妖怪に襲われるかもしれないとフラグが経っており、今後ルーミアが登場する可能性もあるのかも!?

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キャラクター
主人公格のキャラクター構成のみとなった27話。紅魔館編を経て、今一度彼女らの心象を探る。また、キャラ立ち絵にも梃入れがあり、作者のやる気も十分!って感じだ。霊夢の変化に気付いた人はいるだろうが、魔理沙にもさらに梃入れがされていたのには気付いただろうか。よっぽど魔理沙をガン見してないとたぶん気付かないレベルとなっているが、この調子だと他のキャラクターも全員描き直しされているのではなかろうか。


博麗霊夢
史規が空を飛べないため、魔理沙と共々徒歩にて紅魔館から白玉楼へと向かっている。そのため、普段より時間がかかっていると思われる。紅魔館編からどれほどの日時が経過したかはわからないが、斥候に向かった霊夢は魔理沙いわく「フヨフヨ飛んで」行っていたようだ。これを受けて史規は特に疑問にも驚きもしていなかったことから、すでにもう二人が「飛べる」ことを周知であったと考えられる。そんな空白の時間が3部再開までにあったといえよう。
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26話から引き続き、霊夢の史規に向けられる顔つきはどこか辛辣だ。次第に親交を深めていく魔理沙とのやり取りを見据え、霊夢なりに注意を促すほど。そこには「博麗の巫女」として振舞う彼女の姿が窺える。かつての「霊夢」としての接し方はもうないのだろうか・・・。
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霧雨魔理沙
霊夢がどこかよそよそしい態度を取る反面、魔理沙にも変化が生じている。史規奪還の初顔合わせこそ、魔理沙自身はあくまでも友人である霊夢のため勝手に動いていたが、史規本人を還してやりたいという想いがわずかながら感じ取ることができる。彼女なりに史規を元気付けてやろうって言動が、無意識レベルで出ているからだ。
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その一環として焚き火のシーン、彼女は不用意にも史規の視線からスカートの中が見えてしまっていることに気付いていない。もちろん、彼女の性格からして「見せている」というのは決してなく、「見られた」と気がつけばその場でマスタースパークをぶっぱなすくらいに慌てふためくであろうが、そういった油断を作ってしまうほどに今、史規に対する警戒を解いているという点に着目したい。図書館でのハシゴから落下時では真っ先にスカートの乱れを気にした彼女が、彼の「眠くなる話」を聞きたいがゆえにうっかり蔑ろにしているのだ。睡眠をしっかり取りたいという意図そのものは彼女自身の魔力を早期回復させるためでもあり、それは「二人」の助力になるからだと明言している。この些細な発言は自分でも気付かないうちに「霊夢のためだけ」でなく、霊夢はもちろん、史規の力にもなってやりたいという心の表れなのではないか。
あーん、もうどうしてそんなに可愛いの!


謎のシルエット
史規の見た「悪夢」に映し出された影。
「コッチヘオイデ」と誘うのだが、そのシルエットはこれまでに登場した誰のものでもなく、それでいて女性のような華奢な姿を彷彿とさせる。声と手の主がこのシルエットの人物と同じなのか、それとも違うのかはまだわからないが、史規にとって重要なキャラクターとなってくるのは間違いない。今後の回でその可能性を考察していく。
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雅な考察
火事場レンタル
霧雨流儀でいうところの異変解決後にもたらせるもの。通称借りパク。
魔理沙は蒐集が趣味であると同時に、努力家だ。異変に飛び込んではそこであった様々な物体、技術を彼女なりに「盗んで」は自分のモノにすることができる。言っていることは盗人猛々しいが、まるで悪意は感じられない。借りたものは「自分が死ぬまで」借りるとしているようだが、長寿な妖怪だらけの幻想郷において普通の人間である自分はそれくらい許されてもいいだろうという強がりみたいなものが言動に出ているのだと思う。
しかし冷静に考えると「盗む」ことにおいては、並外れた技術を持っていることが伺える。なぜなら自分よりも強大な力を持つ者の扱うスペルカードを自己流で開発しているのだから。
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「ノンディレクショナルレーザー」や、「コールドインフェルノ」はかつてパチュリーやレミリアが行使していたスペルカードを参考にしており、この場合の「盗む」は「見ただけでスペカの特徴を掴む」ことを意味している。このスキルは日常で言い換えれば、「食べた(あるいは見ただけで)料理のレシピが全部わかる」といった具合だ。これって単純に凄いことである。
日々隠れて努力と魔法の研究に明け暮れている彼女だからこそ身についた「火事場レンタル」。今後もこの作中における異変で活かされる瞬間がやってくるのであろうか。彼女の活躍に目が離せない。
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ハイゼンベルク
史規が眠くなる冗談話で一例として出た名詞。
本名「ヴェルナー・カール・ハイゼンベルク」。31歳という若さでノーベル物理学賞を受賞したドイツの理論物理学者。行列力学と不確定性原理によって量子力学に大きな影響を与えた。この数式について解説してしまうと(主に調べている私が)1フレで眠ってしまうので、見方を変えよう。

「史規は物理学を習得していた(という記憶を持っている)?」

彼の現での記憶はすべて仮初のイメージであることは周知のとおり。突然話題を振られて、こんな明らかに難しそうな単語を咄嗟に出せるであろうか? この疑問を解決させるために、チラっとだけ量子力学を知る必要性がある。この理論は広大な宇宙を理解するにあたって、すべての自然現象を根底から説明する事柄に必須であり、「量子力学なくしてこの世あらず」とまで言わしめている、ということ。この、いわば「概念」みたいなものはそのまま史規の存在や、幻想郷の存在に直結しないか?という少々強引な推測を立てることができる。
ゆえに史規の知識としてあとから植えつけられたというわけではなく、魂という概念だからこそ「元から知っていた」ということはいかがだろうか。いわば本能みたいなものだ。何故固有名詞として出てきたかというと、彼という魂を特定するために今は「史規」という固有名詞を代用しているのと同じ理屈で、それ以上の意味はないということで。
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また、不特定性原理というのは至極簡単に言い換えれば、「どちらかの比重を高めると、もう片方が立たなくなる」ということを意味する。これは動画作業効率の比重に置き換えることができないだろうか。クオリティをあげようとすればするだけ投稿時間が遅れ、投稿時間を急ごうとすればするだけクオリティが下がってしまう。まさに作者自らが「3部再開」という節目に対して、自分に言い聞かせているようではないか。
レトロスペクティブ東方は「毎週日曜更新」といういわばお約束の下に構成されている。このルールの中でどこまで作業に「入り」、見切りをつけてそれを「抜ける」のか。この作品の影で異変に立ち向かっているのはあながち史規だけではないのかもしれない。




次回、第28話「中有の道」
いよいよ待ち望んだあのキャラクターが登場する!




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by makky_cys | 2014-04-24 22:00 | レトスペ雅