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Makkyのあしたっていまさ!

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てきとーにまったり。主にSTGや東方を中心としたゲーム系雑記だよ。

雅な時間 白 Vol.4 (第30話「妖夢」)

-雅と私、レトロスペクティブな時間- 第31回

Makkyです。気がつけば本編30話到達!
「雅な時間」も50近くの記事が溜まりました。まだまだ終わらない!
初見の方、詳細を知りたい方はコチラへどうぞ → http://cysmakky.exblog.jp/17382733

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レトロスペクティブ東方-雅-
 第30話「妖夢」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm23412361


※動画のネタバレを多大に含みます。
下記をお読みになる前に是非動画をご鑑賞ください。

1部を見直したい方はコチラから


2部を見直したい方はコチラから




前回までのあらすじ
中有の道で白玉楼の少女と邂逅。
予想だにしない警告ともいえる伝達を託され、史規は困惑する。
一夜明けて、流されるままに白玉楼近辺まで辿り着くも、霊夢と意志の疎通がにわかにブレはじめていく。
そして妖怪の群れの襲撃と、謎の呼声に彼は取り乱してしまうのであった。
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目次(読みたい項目をクリックしてください)
 1.あらすじ
 2.キャラクター a.魂魄妖夢
 3.キャラクター b.閻魔と和服の女性
 4.雅な考察 a.彼岸花
 5.雅な考察 b.霊夢と異変






あらすじ
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謎の呼声に全身が総毛立つ。
その声は本能的に拒絶反応を起こし、理性を保てずにいるほどであった。
錯乱し、霊夢と魔理沙の二人から身を離してしまう。
その隙をつかれ、跋扈する妖怪どもに坂道へと縺れつつ雪崩れ込む。
「死」というあってはならない結末と直面し、彼の精神は極限状態にまで達していた。

 -終わってたまるか!

ここで終わるわけにはいかない。
彼の精神は「還る」、「還らない」より先に「自らの手で終わらせる」ことで今ある「生」に抗った。
すんでのところで精神は肉体を凌駕し、まさに紙一重で狂気の刃から難を逃れる。
これまでに交わしてきた幻想郷の彼女との一生に一度の「約束」。
それらが走馬灯のように想起し、今の史規に意志を貫かせる糧となった。

 -次はもうない

それが彼の導き出した答え。否、すでに出ていたのだ。
今一度決心をした矢先・・・独りとなった彼は依然窮地から脱してはいなかった。
迷いが消えたからなのだろうか?
謎の呼声こそ聞こえなくなってはいたが、森の中で野獣妖怪どもに命を狙われていた。
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その刹那・・・
史規に飛び掛った獣に一筋の刃が貫いていた。
瞬く間に獣の首は切断され、四散する。
例えるならばそれは一陣の疾風。
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俊敏なる刃は、まるでかまいたちのように妖怪跋扈を横断する。
多勢に無勢。数の暴力に躍り出た妖怪どもは、かの少女を標的と定め交戦。
大きく飛翔し、その眼下に妖怪どもを捉えた少女はまたも風となり一閃する。
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   修羅剣「現世妄執」
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断末完了。
妖怪の群れを文字通り無に帰す姿は、まさに無敵。
絶望から一転、静寂が感覚を取り戻す。
九死に一生を得た史規は、かの少女に深く謝辞を告げる。
ときに彼女は半人半霊だという。
ゆえに先日の「来ないほうがいい」という警告とは裏腹に「生きたい」と願う魂の叫びを捨て置くことはできなかった。
見殺しにせず助けたのもそんな「答え」を促した責任があるからだと告げられる。
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史規を探す霊夢と魔理沙らと合流し、ここに白玉楼の者と一同が介する。
銀髪の少女の名前は、魂魄妖夢
妖夢はなぜか霊夢へと問いを投げかけ、その返答を見定める。
「史規さんは答えを出しました」ということは、霊夢にも何かしらの「答え」へと導く必要があるのだろうか。
にわかな疑問を抱えながら、4人は白玉楼へとその矛先を向けるのであった。

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薄暗い和室の一角でとある少女らが密談をしている。
一人はかの閻魔。
一人は和服の女性。
この「異変」の行く末は一体誰の采配により動かされていくのだろうか。

そして・・・
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謎の人物もその姿を現す。
呼声の主なのか? それともまた別の者なのか? 新たな謎を残しつつ次回へと続く。


全体的に不穏な空気と音楽による演出で、ホラー要素の大きい回となった。それを退屈と感じさせないかのように、一方で妖夢の戦闘シーンが目を引く。緊張と興奮の両方の冷や汗を体感できたのは、それだけ静と動が見事に調和した結果といえる。生と死の境目で抗う史規を筆頭に各キャラクターの「覚悟」が見え隠れしていたのもポイント。今後の展開に大きな感情移入を埋め込みさせられる布石となりそうだ。




キャラクター
題名のとおり妖夢にスポットのあたった回。
さらなる新キャラクターも登場し、物語の広がりをここに来てなお開花させていく。

魂魄妖夢
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自らを半人半霊と名乗っていたが、立ち絵の傍らに連れ添う幽霊こそが彼女の半霊だ。フヨフヨと漂っているだけだが、感情を持っているのか、妖夢の喜怒哀楽にあわせて半霊もときどきリアクションを起こす。まだまだ半人前のようで、名乗るに値しないと非常に謙遜である。背丈は魔理沙よりも低く、それゆえに長物とのギャップが萌える。


閻魔と和服の女性
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薄暗くシルエットでしか確認できないが、四季映姫と白玉楼の主である西行寺幽々子その人である。
二人とも幻想郷を代表する重鎮であり大物。この異変に対しても互いに別々の視線で結末を見定める。それにしてもこの閻魔、「干渉しない」、「我々は中立」とその都度言いふらしているわりには色んなところに出没しすぎである。おや、こんな時間に誰か来たようだ・・・・・・

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注目すべきは幽々子のセリフで、こんなところでさりげなくOPと同じセリフを伏線回収している。顔を包帯で巻いた謎の人物相手に発しているようだが、幽々子らとの関連は一体何なのだろうか?



雅な考察
彼岸花
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少し遡って、27話のシーンから。史規の見た「悪夢」の中で、生い茂っていた彼岸花であるが、見た目が血糊のように見える視覚的なホラー演出だけでなく、その花言葉に秘められた心象風景もあったことに着目していく。
彼岸花は別名、曼珠沙華(マンジュシャゲ)ともいい仏教における「白くやらわらかな花」を指す。通常、彼岸花は紅い花を咲かせるが、稀に白い花を咲かすものもあるという。「彼岸」という名のとおり、「死」という不吉なイメージが付き纏うが、一方で白い花は「天上の花」を指し、めでたい「生」をイメージさせる。見方によっては「生でもあり、死でもある」という両極端な解釈は、史規の抱える魂の性質に直結。そして「紅白」。
さらに、この花言葉には
 「情熱」
 「独立」
 「再会」
 「あきらめ」
 「悲しい思い出」
 「想うはあなた一人」
 「また会う日を楽しみに」

というこれまでの史規の歩みや性格とにわかに連想させる言葉が隠されている。彼岸花は三途の川に咲くといわれており、この悪夢の体験から「コッチヘオイデ」と謎の呼声が聞こえるようになってしまった。この声の主が仮に三途の川から呼び込んでいるとすれば、「コッチ」とは何処を指すのだろうか?
中有の道の考察で、三途の川は丁度「彼岸(あの世)」と「此岸(この世)」の境界線にあると説明した。この声が彼岸側から呼んでいるのであれば、それは「死の誘い」。だが、もし此岸側からの呼び声であればそれは「生還」と成り得るのだ。この見方を変えれば全く逆の意味を持つというのは前述のとおり。
あの呼声が今後の重要なファクターとなるならば、この物語の行く末もバッドエンドなのか、それともハッピーエンドとなるのか。アナタの見方次第で「トゥルーエンド」は変わってくるのかもしれない。



霊夢と異変
前回、543回あったという異常な回数がキッカケで「異変」へと正式に定められたと判明したが、過去の史規達のそのほとんど(紅魔館のように例外はあった)は誰にも看取られず逝ったとある。そして今回、この異変にもわずかな光明が見えてくる。それが霊夢との出会いだ。
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このやり取りから推測するに、「幻想入り」そのものは知っていたが、「霊夢にとって帰ろう(還ろう)とする者」と出会ったのは「はじめて」だと言っている。そして、幽々子の「ようやく」という言葉がここに掛かってくるとしたら。単純にこれまでの史規の魂は、霊夢(博麗の巫女)と邂逅したことがなかったという可能性がある。霊夢の生まれる前から、これは繰り返されていたので彼女よりも遥かに長く生きる紫や、幽々子、射命丸らといった幻想郷の妖怪勢が「以前から知っていた」素振りをチラチラ垣間見せていたはここに繋がるのでは。そうなるとある意味、霊夢自身が彼女らの「駒」として動かされているようにも思えるのだが・・・。



次回、第31話「幽々子」
雅舞う、死霊の桜




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by makky_cys | 2014-05-22 22:00 | レトスペ雅 | Comments(0)