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Makkyのあしたっていまさ!

cysmakky.exblog.jp

てきとーにまったり。主にSTGや東方を中心としたゲーム系雑記だよ。

雅な時間 白 Vol.8 (第34話「断絶」)

-雅と私、レトロスペクティブな時間- 第35回

Makkyです。台風も去り一気に暑くなりましたね・・・ _(:3」∠)_
初見の方、詳細を知りたい方はコチラへどうぞ → http://cysmakky.exblog.jp/17382733

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レトロスペクティブ東方-雅-
 第34話「断絶」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm23727001


※動画のネタバレを多大に含みます。
下記をお読みになる前に是非動画をご鑑賞ください。

1部を見直したい方はコチラから


2部を見直したい方はコチラから




前回までのあらすじ
白玉楼の一室にて、心の内を明かす霊夢。
史規と同じくして、自分という存在にどこか迷いのあった彼女は幻想郷と戦うことを決心。
博麗の巫女という務めではなく、博麗霊夢という一人の少女として。
想いを解き放つかのように、白玉楼を抜けた矢先、魔物の群れが襲来。
相棒、魔理沙と共に正面突破を試み、これらを撃破していく。
迷いの灯火が消えた彼女達に今再び灯されるのは儚くも尊い希望。
彼女たちの「異変解決」はここよりはじまる。
しかし、その前に立ちはだかるは、いわば幻想郷そのものといえる存在であった・・・。
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目次(読みたい項目をクリックしてください)
 1.あらすじ
 2.キャラクター a.八雲紫
 3.キャラクター b.魂魄妖夢
 4.キャラクター c.西行寺幽々子
 5.雅な時間 a.またお前か
 6.雅な考察 b.幻想郷の意志
 7.雅な考察 c.心のスキマ






あらすじ
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ついに史規らの前に現れた妖怪の賢者・八雲紫。
いまだ妖怪の群れは成しているが、彼女と白玉楼を囲むかのようにして退く。
史規はその様子をみて直感する、これまでの「敵」とは明らかに違うと。
嗤う彼女の姿に、彼はどこか既視感を抱いていた。
問いかけるも彼女は平然と「知らないわ」と返し、逆に「心のスキマ」だと応える。
霊夢は、そんな彼女の前に立ち、臨戦態勢の構え。
しかし、史規にのみ届く呼声はこの状況を否定するかのように木霊した。
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霊夢が動いたその刹那・・・!

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まさに一瞬の出来事であった。
踏み込んだ霊夢を捉えんとするスキマ。
霊夢の振り払った祓串と、紫の傘は何者かによって遮られ。
それとほぼ同時に史規へと放たれたクナイは、魔理沙の箒で弾かれる。
史規はその霊夢の腕を掴み、寸でのところで制止していた。
その両刀を持って霊夢と紫の「隙間」に入ったのは妖夢であった。
各々の硬直状態が続く中、鋭い眼光が突き刺さる。

 -白玉楼での狼藉は許さない

霊夢が幻想郷の守護者であれば、妖夢は白玉楼の守護者。
今、霊夢が行おうとしたことは妖夢にとっての正義に反する。
それは幻想郷そのものといえる紫に対しても同じであった。
霊夢からすれば「幻想郷相手に喧嘩を売る」程度のことであったのかもしれない。
しかし守護者としての役目を持つ「博麗の巫女」にとってはそれはNG。
妖夢は二重の意味でその意志を護ろうとしたのだ。
一方、紫はそんな状況を不愉快ながらも楽しむかの如く畳み掛ける。
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その挑発めいた言動はあたかも 「私を退治してみなさい」 といわんばかりだ。
交錯する二人の”夢”に全く怯むことなく、その力を魅せつける紫。
彼女は幻想郷の代行人としてではなく、あくまでも八雲紫という「駒」として壇上したと告げる。
・・・そのときっ!
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何の前触れもなく無秩序に飛来する巨大な軍勢。
彼女らのやり取りを断絶するかの如く、頭上から落下してきた「それ」は隕石の塊であった。
何が起こったのかわからない状況の中、この様子を傍観する者がいた。

 -西行寺幽々子

だが、決して彼女の仕業というわけではなかった。
これは幻想郷そのものの意志なのだと彼女は謂う。
低級妖怪の総動員でダメなら、今度は無作為に瓦礫を投じてみせる。
この「災害」は時間の経過と共に苛烈さを増していくのだ。
幽々子と紫の言を受け、史規は考察する。
この状況を突破できる手立てはないか、と。
何が過ちで、何が正しいか。
この迷霧のような迷夢を断ち切り、出した答えが迷う霊夢の説得。
彼女は今、紫と無理にでも決闘しようと試みている・・・・・が、それこそが誤り。
先の紫の言動もそれをミスリードさせるための誘いにしかすぎない。
ならば、それに見合うまでの足りない何かを得なければ・・・。
一刻を争う。その判断は一瞬であった。
彼は呼声の聴こえる方角を目指し、魔理沙の箒と共に飛翔する。
白玉楼からの脱出・・・それは彼らの未来を切り開く光となるか。
彼らは運命に逆らうかの如く、その闇の向こうへと往く・・・。



これまでの「還す側」、「還さない側」という単純な二つの勢力だけでなく、「博麗の巫女」、「白玉楼」、「妖怪の賢者」の三つ巴が織り成す静と動の攻防が激しい回となった。ここに「幻想郷の意志」が新しく介入する。ただ対立するだけでなく、それぞれが何かを「護る(守る)」ために行動原理があり、その信念を曲げてはいない。彼女らの揺るがない正義が単純に衝突しあう様は圧巻。
徐々に物語におけるキャラクターの立ち位置や、目論見も紐解かれていく。タイトルにある断絶とはそんな彼女らの抱える決して表に出さない迷いや、意志を断ち切るという様子だけでなく、繰り返された史規の魂による異変を終わらせる、友人同士による三つ巴の発生、落石を物理的に斬るなどのシーンを連続して見せることでその意味を体言してみせた。
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キャラクター

八雲紫
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妖怪の賢者こと、幻想郷、その裏側の守護者(ネクロファンタジア)。かつて霊夢をスキマに追いやった際も、此度の異変において「駒」だと自らを称しており、今回の壇上も「八雲紫」という”個”として名乗り出た。この異変が幻想郷全体を脅かす要因に成る可能性を秘めておきながら、幻想郷を守る側としてはまだ「出現していない」。言い換えれば、実はまだそこまで達していないと読み取ることができる。だからこそ「足りない」と告げていたのか。
代わりに彼女が台頭した理由は「友人の無謀を止めるため」。彼女の指す友人とは、博麗霊夢、そして西行寺幽々子の二人だ。共通の友同士の敵対、そして幻想郷を護るか?親友を取るか?の板挟みになっているのは何を隠そう彼女もまた同じなのだ。実質は霊夢のそれと異なるし、立場も違うが妖怪側として彼女もまた自らの正義を全うしようという本音がスキマから見え隠れする。友のためだからこそ、自分が止めなければならない。ここにきてついに裏の主人公が動く。ところで彼女の友人は他にも存在する。それが本編幕間動画にのみ出てくる鬼の伊吹萃香だ。今後、物語において彼女の参入もありえるのだろうか。


魂魄妖夢
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おそらく実力は上であろう紫に対してだけでなく、同時に霊夢にも制裁をはかる彼女も白玉楼の庭師として、その役目を貫いただけにすぎない。未熟とはいうが、その意気込みや見事。降り注ぐ隕石も微塵に帰す光景からも彼女の信念という刃は鋭い。しかし、妖夢は以前より幽々子の謀りには反対していたのもあり、主の思惑にいまだ不安を抱えている。「狼藉は許さない」だけではまだ足らないという紫の言は、そんな彼女の迷いをすでに見抜いているのではないか。迷いを断ち切る白楼剣を帯刀しているからこそ、彼女もまた本当の覚悟を決め、迷いを斬り捨てなければならないところまできていると予感させる。


西行寺幽々子
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言動から察するに、明らかな黒幕候補として台頭。その幽玄な表情は何を見据えているのか。彼女はまだ異変のキッカケを作っただけに過ぎず、その先にある真の狙いは隠されたまま。異変の開幕とともに紫が出現したこと、是非曲直庁が絡んでいることからも幻想郷の根本を覆す「何か」を待っているのは確かだろう。
此度の異変に反発する妖夢に対して「大丈夫」と自信に満ち溢れて言い放った幽々子。異変の原因こそ霊夢にあるが、それを阻止するのもやはり霊夢であることから、霊夢に持っている信頼は表沙汰にしていないが非常に大きいことが伺える。




雅な考察

またお前か
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紫の出現に対して魔理沙の言い放ったセリフ。「異変あるところに紫あり」と、まるで見た目は少女(?)、頭脳は賢者といわんばかりだ。とはいえ彼女が「異変を起こした」事例は実はなかったりする。どちらかというと解決側の立場にいることが多いのだ。では、なぜそんな印象が強いのか。ひとつはこの作品が「幻想入り」シリーズだからである。幻想入りにおいて最も多く使われている手法は「紫のスキマによる幻想入り」だ。この先入観が極めて高いため、自ずと紫が関与していると無意識にイメージしてしまう。また、彼女独特の「胡散臭さ」も同様にして、色んな場面で紫が暗躍しているような錯覚を覚える。今回の壇上に対して、このセリフが出たのもそうした要素から来ているのだろうが、答えはもっとシンプルだ。
魔理沙が発言したことがその答えで、18話にてレミリア相手に自慢のマスタースパークを発動しようと試みる彼女は不発のまま紫のスキマに吸い込まれてしまう。そして前回でも、スターダストレヴァリエの発動を試みようとした矢先、紫の出現によってその意味を失ってしまったのだ。彼女は2回も紫の介入によってスペカを発動できないまま消化不良を起こしたのだ。故に 「(せっかくかっこよく決めようとしたのに)またお前(は邪魔するの)か」 と魔理沙なりに皮肉めいたのだと予想する。頬をぷくーって膨らませて怒る魔理沙ちゃん激カワ。


幻想郷の意志
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これは推測の域だが、繰り返しの異変において、度重なる史規の魂が消えた(過去の史規の「死」の)理由は野良妖怪に襲われて命を落とした事例が最も多いと考えられる。他にはもしかしたら不慮の事故死、餓死などがあったのかもしれない。だが、今回のように「妖怪が群れを成して殺しにかかる」、ましてや「隕石を降らせる」といった明らかな強制排除は此度がはじめて。異変としては前回から認識されていたが、「博麗の巫女が異変を解決しない異変」は初だからである。幻想郷はその異変の火種である史規の魂の排除を試みるが、幽々子曰く彼に直接当たることはないと指摘している。これはどういうことなのだろうか。いくつかの要素があるのでまとめてみよう。

①そういうゲームじゃねぇからこれ!
「”今回の”異変」はその場凌ぎで終了するだろうが、また新たな史規が幻想入りを果たしてしまうだろう。これだけでは繰り返しの異変は終わらず、また次が来れば博麗の巫女が霊夢のままである以上、再度異変解決に乗り出さない異変が再発する可能性が非常に高い。言っててワケワカランが、幻想郷側も決してバカではないということ。今ここでこの異変を無理にでも終わらせたいが、その次がある種約束されている以上どっちつかずでいると考える。そのためには博麗の巫女に異変を解決して貰わなければならない。そこで幻想郷の取った行動というのは、「史規は祓わなければならない奴」と、いわば見せしめとして「罪人」に見立てること。つまり、博麗の巫女に対して煽りを入れているように見える。レミリアのとった「『北風と太陽』の太陽」に似た手段と同じで、その対象は史規でなく霊夢。しかしながら「北風」のやり方なので、あまり効果は期待できそうにない。

②ん?流れかわったか
どんなことをしても還ろうとする史規の魂が何度も繰り返されるので、異変と相成ったが、そもそも彼が還ろうと思わなければ異変にもならなかった。たとえ繰り返されたとしても、途中で折れて幻想郷に居残ろうと考える魂のが圧倒的に多いからだ。これは実際に霊夢との談でもあったし、中有の道でも証明がなされている。今回、霊夢に好意を抱いたことで、そんな彼の魂にも違う兆しが見えてきたならば? 幽々子の言った「縛り付けている」というのがまさにそれで、かつて紅魔館で邂逅した射命丸の「未練」という言葉がそれに突き刺さる。「幻想郷に居続けたい」、「霊夢と一緒にいたい」という想いがより明確に芽生えたとすれば? 幻想郷はわざわざ彼を排除する必要性がなくなるのだ。ただ、その判断がお互いにワケワカラン状態なので攻撃は仕掛けるが、あえて外れるというエラーのようなものを起こしていると考えていい。

③見せかけで超ビビってるな?
①と②を受けて史規の覚悟を見定めているのかも。余談だが、STGにおいて「ハッタリ弾」というのがある。本来、敵の弾は自機を狙うようにして弾を撃つ「自機狙い(奇数弾)」で最も多く構成されているが、そのなかにはたまに「偶数弾」が混ざる場合がある。奇数弾というのは自機を狙っているので、その場にいると必ず被弾してしまうが、偶数弾は逆にその場に留まっていれば絶対に当たらない性質の弾のことである。この性質を知らずに闇雲に逃げ回ってしまうと余計にリスキーになってしまうので、それを見極めることが善良といえる。史規はそうした状況の最中、冷静に考察し、「本当の逃げ道」を模索した。これまでの史規というプレイヤーはここぞというときに決めボムを撃ち、霊夢と魔理沙を通じてここまで到達できたのもそれだけシューターレベルが高いという比喩にも思える。チルノのしかけた弾幕にさえ腰を抜かしていた彼は、いつのまにかラスボスクラスの弾幕に怯むことなく挑んでいる様は、「イージー」を経て「EX」に到達したのかもしれない。故に「今回はもしかしたら」という射命丸の期待も「異変を解決=クリア達成」できる比喩にも思え、元がSTGである東方のサウンドノベルとはこういうことかと改めて実感した。

え、小見出しがおかしい? 見事な観点だと関心はするがどこもおかしくはないな



心のスキマ
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心のスキマとは一体何か。ここはもうストレートに史規に芽生えた霊夢への恋慕であろう。このバロメーターが揺れ動くことで、異変そのものにもなり、異変を解決する術にもなりうる。同時にこれは彼だけでなく霊夢へ与える影響も大きい。
幽々子は紫の代わりに幻想郷の意思の代弁をはかったが、板挟みになっているのは何も幻想郷だけではない。今しがた博麗の巫女としてか、一人の少女としてかで迷っていた霊夢にも直接訴えている。ここで霊夢の反応次第で、真価を見定めているとも。
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・・・ふと思ったんだけど、霊夢って前回史規とのやり取りが聞こえていなかったか~って顔を真っ赤にしてまで皆に知られていないかを気にしていたけど、その行動も空しく問い詰めた魔理沙はもちろん、紫や幽々子にはもろバレしてるってことですよね? 

?「はぁー・・・・聞こえてなかったぜー(笑)」
?「可哀想にね(笑)」
?「だって貴女と彼は・・・(笑)」
?「みょん!!(笑)」
?「アレはまた無様に繰り返すんでしょう?(笑)」
?「何処にも載ってない事は、知らなくていい(笑)」
?「そんなことになったらお恨み申し上げます(笑)」
?「未練がある人は、諦めが悪いものです(笑)」
?「・・・認められません(笑)」
?「がっかりよ霊夢(笑)」

やめたげてよー!!! ヾ(:3ノシヾ)ノシ



次回、第35話「疎雨」
それは幻想郷の涙か。滴る雨音だけがこの道の調べとなる。


Next Dream...



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by makky_cys | 2014-07-14 22:00 | レトスペ雅