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Makkyのあしたっていまさ!

cysmakky.exblog.jp

てきとーにまったり。主にSTGや東方を中心としたゲーム系雑記だよ。

-雅と私、レトロスペクティブな時間- まとめ考察①(1~6話)

Makkyです。今回は趣向を変えて、これまでの考察補足をまとめてみました。
初見の方、詳細を知りたい方はコチラへどうぞ → http://cysmakky.exblog.jp/17382733/

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未見の方は是非一度、1話からご鑑賞ください。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19490699



次回で、アリスとの戦闘との幕開けとなる7話へ突入。
これまでのおさらいも兼ねて、気になるキーワードや、伏線となりうるであろう演出に着目し、
「雅な時間」で捕捉してきた内容に加筆してあれやこれや語ります。
考察は16項目で形成しています。少々長くなりますが、よろしくどうぞ。



1.幻想郷(げんそうきょう)
東方Projectの世界観となる、日本であって日本でない全く別の世界。
ここには人間はもちろん、妖精、妖怪、悪魔、神など様々な種族が混在する。
主要キャラクターのほとんどは少女であり、
それぞれが全く異なった魅力と可憐さを兼ね揃えている。
原作でも「とある東の国の山の中」といった表現がされており、
結界によって幻想郷外部と遮断されているため、外部から幻想郷の存在を確認することはできず、
幻想郷内に入ることもできない。
同様に幻想郷内部からも外部の様子を確認することはできず、
幻想郷から外へ出ることはできないとされる。
ただし、幻想郷には外の世界(外来人の世界=私達の世界)で失われ「幻想になった」ものが集まるとされ、
外の世界で消えつつある(=忘れ去られようとする)モノなどが幻想郷に現れることもある。
逆にビル、電灯、自動車といった、私達にとって馴染みある文明の類は形すら存在しない(4話より)。
(※昨今では電気や電球の類は浸透していることが明確にされたが「電灯」は依然ないまま)
作者による3話あらすじでは「美しくも残酷な隔絶された世界」と表記されている。
この世界に生きる少女達の美しさとは裏腹に、
妖々跋扈の蔓延る様は一般人からすればときに残酷な一面を与える、といったところか。
美しい自然の摂理に近いものを感じる。



2.外来人(がいらいじん)
レトスペ雅では、主人公:史規のことを指す。
いたって普通の人間であり、幻想郷の住人とは違い、腕時計など全く異なった文明・知識を持つ。
弾幕の扱いはもちろん、空も飛べず、幻想郷においてただただ非力な存在。
そもそも「外来人」という単語が認識されているあたり、
幻想郷にこうした人間が迷い込むことは、イレギュラーながら然して珍しいことではないのだろう。
霊夢自身も何度か外来人と会ったことはあったが、
そのほとんどは幻想郷に残るパターンが多く、
史規のように帰る気持ちを強く持つ外来人とは少なくとも今回で初めて出会ったと口にしている(2話より)。
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3.幻想入り(げんそういり)
読んで字の如く、「外来人が幻想郷に踏み入る」こと。
こちらの世界では俗に言う「神隠し」のことで、その主犯は八雲紫のものであるとされる。
作中にも紫はいずれ登場する予定(1話より)となっており、
史規を幻想郷に招いたのは彼女による可能性は非常に高い。
本来、博麗大結界があるため、外の世界の人間が幻想郷の内部に入り込む事は基本的にできない。
しかし、何らかの理由によって外の人間が幻想郷に迷い込む事がある。
一度幻想郷に入り込んでしまった者が生き延びて再び外の世界に戻る事は困難をきわめるが、
運良く博麗神社まで辿り着ければ戻ることができる場合もあるとされる。
それでも確実に帰れる保証はなく、あくまで可能性の問題。
戻らずに幻想郷に定住してしまう者も僅かにいて、
その所以で外の文化が持ち込まれることもあるのだとか。
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4.幻想抜け(げんそうぬけ)
幻想入りの逆で「幻想郷から元の世界へ帰る」こと。
前述のとおり、非常に困難をきわめる。
今作はこの幻想抜けへの挑戦をテーマに描いており、
史規にはこれから幾度の試練が待ち構えていることだろう。
すでに「絶対に帰るという気持ちは常に持つ」、
「危なくなったら霊夢を助ける」といった二つの約束が交わされていること、
達成のためには白玉楼の向こう側へ行かなければならないことまでが条件として課せられており(5話より)、
史規自身もその意志を頑なに貫こうとする。
霊夢の助言にあったように(6話より)、
とにかく強い意志を持たなければならない心の現われか、
1話のアリス敵対シーンでは「通るぞ」とその決意を表明する。
この流れは童歌の「通りゃんせ」を彷彿とするのでそれがモチーフとなっているのではないか。
神社が舞台となっており、歌詞の意味に神隠しが織り交ぜられている説もあるあたりにイメージが重なる。 

 通りゃんせ 通りゃんせ
 ここはどこの 細通じゃ
 天神様の 細道じゃ
 ちっと通して 下しゃんせ
 御用のないもの 通しゃせぬ
 この子の七つの お祝いに
 お札を納めに 参ります
 行きはよいよい 帰りはこわい
 こわいながらも
 通りゃんせ 通りゃんせ

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5.異変(いへん)
幻想郷に起こる日常とかけ離れた異常現象のこと。
作中での時間軸は守谷神社が引っ越してくる前、
博麗神社が地震で倒壊する以前(風神録~緋想天)とされているため、
これまでの博麗霊夢が携わった異変という異変は・・・

 紅霧異変(幻想郷が紅い霧によって包まれた)
 春雪異変(5月になっても冬が終わらなかった)
 三日置きの百鬼夜行(三日おきに宴会が開催されると同時に霧が覆った)
 永夜異変(真の満月を明けさせるため夜が永らく止まった)
 六十年周期の大結界異変(あらゆる季節の花が咲き乱れて幽霊が急増)


の5つである。今作での登場キャラクターも実際にそれまでの主要キャラのみで形成されており、
実は萃香も登場している(とはいってもコミュ限定の限定動画内でだけど)。
これまでの話から推測すると、どうやら幻想抜けそのものを異変と指し、
幻想郷の住人が「帰す側」、「帰さない側」に分かれ雌雄を決するもののようだ。
中立ながらも、この状況を見定めるために映姫が動いているあたり(5話より)、
事は思っているより重大なのかもしれない。
帰るための条件はすでに前述のとおり。
なかなかにシビアだが、
帰さない側のとれる行動はいくつかのパターンを構築することができ、
「外来人自身を攻撃する」、「帰す側の護衛を撃退する」、「帰る意志をなくさせる」・・・etc。
帰さない側はいずれかを成功させることができれば、
異変を解決したと見做され願い事が叶う仕組みのようだが・・・。
客観的にみても不公平である。帰す側のメリットがないに等しいのだ。
こうして考えれば確かに外来人のほとんどが幻想郷に残る選択を選ぶという実情にも頷ける。
もはや帰りたくても帰れない状態なのだから。とはいえ実態は依然謎のままであるのも確か。
史規達が今後どのような突破口を見出していくのかにも注目していきたい。
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6.帰す側と帰さない側
6話までのくだりと、OPでのキャラ別のセリフのみで識別。
現状判明しているのは下記の通り。

帰す側:霊夢
帰さない側:アリス、チルノ、幽々子、紫
中立:映姫

そのほかのキャラの立ち位置は言動からでは特定できないため、
今後の話の展開に期待。
断定はできないが、
魔理沙はおそらく帰す側に立つと思われる(OPで史規や霊夢と一緒に行動しているかのようなイラストがあるため)。
帰さない側で気になるのは幽々子の存在だ。
そもそも帰るためには白玉楼に向かわなければならないのに、その主が帰さない側ととれる言動を発していること。
ただ、白玉楼に辿り着くだけではまだゴールではない、新たな条件が必要になってくるかのような予感がする。
幻想抜けはやはり一筋縄ではいかないようだ。
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7.願い事
幻想抜けを阻止することに成功すれば異変を解決したと見做され願い事が叶う。
実はこれ、現状ではアリスが口にしただけ(5話より)であって本当の仕組みはよくわかっていない。
「誰が」「どうやって」願い事を叶えるのかがいまいち不透明なのだ。
「異変を解決=願い事が叶う」とすれば、これまでの異変を解決してきた霊夢は願いが叶っているハズ。
しかし、そのような実例はない。
仮に今回だけ特別で、実際に願い事が叶うのであれば作中で登場するキャラの中で有力なのは、
帰す側のゴールで白玉楼の主である幽々子、
妖怪の賢者であり神隠しの主犯である紫、
幻想郷を常に白黒に審判する映姫のいずれか。
しかし、そうだとしても「願い事を叶える」能力は誰も兼ね揃えていないのも事実。
だとすれば、「願い事が叶う」ということ自体がフェイクという可能性も出てくるのだ。
そもそも、これはアリスがチルノに対して発言したセリフだ。
妖精相手にうまく口車に乗せるのであれば、これほど容易い方法はない。
常日頃から「ブレインよ」と頭脳プレイを得意とするアリスにとって、
これもひとつの策略なのではないだろうか。都会派ぱねぇな。



8.巫女の役目
おっぱいの実りの多さも、今日のラッキカラーも、恋占いも。
ここら一帯のご利益と信仰は全て博麗神社が請け負っているとのこと(2話より)。
まだ守谷一家が越してくる前ですしね。独占していられるのも今のうちですよ霊夢さん。
原作では、幻想郷と外の世界との往来を遮断する博麗大結界の管理や、
異変の解決、妖怪退治(3話より)といったものを担う。
博麗大結界とは「常識の結界」であり、
外の世界と幻想郷の「常識」と「非常識」とを分け、外の世界の「常識」を幻想郷の「非常識」に、
外の世界の「非常識」を幻想郷の「常識」の側に置くというもの。
非常に強力な結界なので、妖怪でも簡単に通ることはできない。
また、そもそも幻想郷はこれら結界によって外の世界と区別させているため、
幻想入りした外来人が博麗神社に辿り着くのは、ある種の必然でもある。
史規は不幸中の幸いながら、そうして霊夢と巡り合えることができたのだ。
5話において、外来人を帰す役目を担っていたことも告げられ、
帰る決意を固めた史規と同行することとなる。
だがまってほしい、これが本当だとするとそこに矛盾が発生することにお気付きだろうか。
そう、先ほどの考察で幻想抜けを果たすことが異変とするならば、
異変を解決する役目を持つ巫女自身が異変を起こすという解釈に至ってしまうのだ。
そこで5話冒頭シーンにおける映姫との会話が活きてくる。
映姫はことあるごとに「立場を考えろ」と説教垂れていたのは、
まさにこのことを察してだったのではないだろうか。
本来、巫女としての立場を最優先するのであれば霊夢は何がなんでも、
史規を帰さないことに徹することが最善であり、そのように振舞えば良かったハズだ。
だが、あくまで史規自身の真意を最優先として、
その選んだ答えによって自分がどう動くかをその時に決めたという印象が強い。
あの映姫を前にしても「勝手に決めんな。自分のことは自分で決める」と啖呵を決めたほどに、
霊夢自身の意志は強く真っ直ぐだ。
たったの数日間だったとはいえ、
史規と日常を過ごした中で史規の持つ実直さと約束を守る姿勢に、
自分とを被せた霊夢は「責任を持って帰す」と史規と約束を交わした。
それは楽園の巫女としての立場ではなく、博麗霊夢という一人の少女として、ではないだろうか。
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9.白玉楼(はくぎょくろう)
霊夢の発言から(5話より)。西行寺幽々子を主とする冥界にある屋敷。
本来は、文人や書家が死んだときに行くところとされており、
白玉造りな天上の楼閣のことを指す。
作中では、幻想抜けのゴール地点になっており、そのさらに向こう側へ行くことが条件。
場所が場所なのでこの向こう側となるとそれは死後の世界になってしまうのだが・・・。
幻想抜け自体を異変とするのは、意図的に外来人を死へと誘うことに直結してしまうからなのだろうか。
しかし、「外来人の死=異変」とするならば、帰さない側にとっても外来人への攻撃を仕掛け、
うっかり殺してしまった場合でもそれは異変扱いとなってしまう。
これではどちらが正しいのかが現状ではまるでわからないではないか。
ましてや主人公が死んでしまってはこの物語も単なるバッドエンドになりかねないのだが・・・。
果たして史規達の運命やいかに。



10.是非曲直庁(ぜひきょくちょくちょう)
映姫の発言から(5話より)。閻魔や、死神らが共に地獄を統制する公的組織の総称。
その人間の生前の評価を審判し、転生させるか否(天国か地獄)かを決めるための最高裁判所と思えばいい。
これに属する映姫も組織のうちの閻魔の一人に過ぎず、元々はお地蔵さまであった。
お地蔵さま出身の閻魔は元来、自分が置かれてあった場所一帯の死者の審判を担うこととなる。
地方裁判所みたいなもん。
作中では幻想郷を見守るとしているため、ここ(幻想郷)一帯が映姫の管轄対象ということだろう。
郷に入れば郷に従え。幻想入りした外来人に対してもそれは平等に審判を行うつもりのようだ。



11.れーぞーこ
チルノの発言から(3話より)。
史規は家電の電気冷蔵庫のことを指して背負っている薪の重さを比喩したが、
それを耳にしたチルノは氷の塊にしてしまった。
日本で電気冷蔵庫が登場したのは歴史上では1930年代、東芝より発売されたが普及はせず。
実際に普及し始めたのはその20年後の高度成長期を迎えてからとされる。
それまでは氷式冷蔵庫が主流とされており、
これは木製の箱に大きな氷の塊を入れることで内部を冷やす構造のもの。
チルノのイメージする冷蔵庫はこっちを指すのだろう。
今ではすっかり電気式がほぼ100%シェアを占めるようになった近代、
氷式冷蔵庫が幻想入りしていてもおかしくはない。



12.アリスの人形操作
史規への宣告として、老人と少年に扮する悪趣味な人形劇をやってのけたアリス(4話より)。
いわゆる遠隔操作といったところか。
一見して自律人形のように見えるが、
史規達があの家をあとにしたあとのアリスの指先には、
人形を操るための糸が映っていた(チルノに声をかけるシーンでは糸がない)ことから、
ただ動かし、喋らす程度なら相当離れた場所からでも人形を人間のように振舞わせることができるのだろう。
器用だな。
元々人間から魔族である魔法使いに転生したアリスは、そもそも人間らしい一面を持つ。
老人が「わかるんだよ」と人間の特徴を次々と挙げていったのもその自信の表れだろう。
霊夢の邪気払いではじめて老人と少年が人形だと判明したあたり、
予め魔術か何かで人形を人間の外見に見せるようなトリックを仕掛けていたと考えるのが自然だ。
では、あの人形の「喋り」はどうしていたのだろうか。
何かが乗り移っていたわけではないので同様に遠隔操作であれば、
一種の腹話術のようなものであったと考えられる。
っとなると喋っていたのはアリス本人。
作中では、なかなかの魔女っぷりを披露してくれているアリスだが、
人形を操作する傍らで「ふんぬ!ふんぬぬぬ!」とか喋っていたと思うと滑稽で面白い。
出来る女アリス(笑)



13.ボーリング
人里へ向かう下準備として渡された陰陽玉(おんみょうだま)を指して史規が口にした言葉(3話より)。
ボーリングだと円筒状の穴を穿つ、またはドリルで開けられた穴を大きくする過程のことを指すので、
本来は「ボウリング」の球が正解。
一見するとただの誤植のように思えるが、これは単純に「史規がそう勘違いして発言した」とすれば、
作品的には誤字ではなくなるのだ。意図的にそう表現したのであれば、
今後もそんな言葉の勘違いとかあるのかもしれない。



14.男子力
女子力ならぬ男子力。史規に対して霊夢が口にした言葉(3話より)。
見た目とは裏腹に体力はとても若干乏しいようだが、
先の冷蔵庫の重さを体現しているあたりそれくらいは背負った経験があるのだろう。
実際にあの大量の薪を背負って人里で50軒以上立ち回った根性があったし。
だが、「冷蔵庫を背負う」なんて我々でもちょっとやそっとじゃやらない、
というかやる機会がない。史規は幻想郷へ来る前は一人暮らしをしていたみたいだし、
引越し業者や家電の配送業者とかの仕事に就いていたのではなかろうか。
さらに、ガス水道電気のない幻想郷で自ら調達してきた素材を使って料理を振舞うなど(5話より)、
現代人らしからぬ知識と経験を兼ね揃えているのにも驚きだ。
性格はどこか抜けてるところはあるものの根は真っ直ぐで嘘をつくのが苦手。
基本的に誰とでも接することができ、優しいが、
自分より明らかな年下とみてとれる対象(チルノや人里の少年)には、面倒みたがる傾向がある。
それでいて約束は守り抜く姿勢があるという高スペック。
容姿も良さげだし、幻想郷に来る前は結構モテ体質だったんじゃないか史規。妬ましいわ



15.ボム
幻想抜けをするにあたって帰す側に許された3回使える切り札(6話より)。
効果はご覧のとおり、まさに無敵。
そのこと自体を無かったことにできる究極の緊急回避で、
原作STGのボムと同じほどの威力と価値があるようだ。
ただし、史規単体では勿論使うことができず、
史規とそれに同調する帰す側が合わさってはじめて発動できる。
数に制限があるため、使う場所を見極めなければならないのも特徴。
すでにアリス戦で1回消費してしまったため、幻想抜けを果たすまでに使えるボムはあと2回までとなる。
まさか作中で「ボム」の概念が出て来るとは思いもしなかった。この発想は実に面白い。
これならOPの魔理沙のセリフが凄くしっくりと伏線として繋がってくる。
「抱え落ちはしない」、つまりはボムを残さずに幻想抜けを果たすという意思表示か。
あるいは史規のピンチには惜しみなく使うという意味合いなのかもしれない。
そのうち霊夢や史規と合流し、帰す側として行動を取ることもこれで濃厚になってきた。
気になる点は史規にとってのボムが累計3回までしか使えないのか、
それとも霊夢&魔理沙でそれぞれ3回ずつ(計6回)使えるのかの仕様は謎。
後者の場合であれば、
帰す側につく人間が多くなればなるほど史規の幻想抜けはそれだけ容易になると解釈できるが・・・果たして。
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16.史規の口にしかけた内容とは
6話にて。霊夢から「自分の気持ちに正直に」と言われ、
口にしようとするもアリスの仕掛けた西洋人形に塞がれる。
史規は一体、何を伝えたかったのだろうか。
ここに今後の伏線が絡んでくると睨んでおり、
1話から改めて見直して、ひとつの仮説をたててみた。

 仮説「霊夢へのほのかな好意」

ちょうどLIKEとLOVEの狭間というくらいの。
互いに見ず知らずの関係ではあったものの、数日間一つ屋根の下で暮らし、
分け隔てなく接してくれた霊夢への異性としての魅力。
さらにチルノやアリスの襲撃から自身を守ってくれたという事実もあり、
恐怖体験から芽生えるロマンスというのは大いに考えられる(映画「スピード」のような)。
史規自身の帰る気持ちに嘘はなく、自分のために、
そして霊夢との約束を果たすためにその気持ちを貫こうとするも、
帰ることはすなわち霊夢との別れを意味する。
逆に好きという気持ちに正直になった場合、一緒にいたい想いが強くなるため、
帰ることへの意志が薄くなってしまうのではないだろうか。そんな葛藤を想像する。
仮に帰ることができて、かつ一緒にいられる手段はないか・・・。
そう考えたときに、まだ尋ねていない内容が史規にはあった。
自分(外来人)がこっち(幻想郷)に来れたのであれば、
その逆、幻想郷の人間はこちら(私達の世界)に来れるのか否か。
そんなことを尋ねようとしたのではないか。
この仮説をたてたときに、OPの霊夢と文のセリフにティンときた。
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霊夢「私は何処へも行かないわ」

1話考察のときではてっきり、史規と離れないための言葉かと思っていたが、何処へも行かない。
つまり幻想郷を離れないという意味が込められているのではないだろうか。

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射命丸「未練がある人は諦めが悪い」

未練とはまさに恋煩い。
帰ると一度決め込んだにも関わらず、霊夢のことを気にかけて帰らない気持ちも芽生えてしまった。
そこを射命丸に指摘される・・・といった流れを予想する。
物語の進行だけでなく、史規と幻想郷の少女達との人間関係にも期待していきたい。



以上、長くなりましたが16項目の考察でした。皆様のご意見もお待ちしております!
また、作者様よりコミュニティ内でも当ブログを紹介していただきました!
誠に恐悦至極。感謝感激です。
「雅な時間」は変わらず毎週1回更新を心がけ考察・レビューしていきます。
少しでも多くの人がこの「レトロスペクティブ東方-雅-」という作品を知っていただければ、
そんな架け橋となるような存在になればなぁと願っております。では、また次回、Vol.7でお会いしましょう。


Next Dream...

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※2023年1月10日更新。

# by makky_cys | 2013-01-11 01:50 | レトスペ雅
-雅と私、レトロスペクティブな時間- 第6回

Makkyです。あまりの寒さにマフラー解禁。
初見の方、詳細を知りたい方はコチラへどうぞ → http://cysmakky.exblog.jp/17382733/

雅な時間 Vol.6 (第6話「夢想封印」)_d0284766_1523348.jpg


レトロスペクティブ東方-雅-
 第6話「夢想封印」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm19768417

※動画のネタバレを多大に含みます。
下記をお読みになる前に是非動画をご鑑賞ください。



あらすじ
帰るため=「幻想抜け」を果たすために博麗神社をあとにする史規と霊夢。
目的地は白玉楼。
向かうには神社裏手の森林を抜けることとなる。
幻想郷でも季節は冬のようだ。
わずかに降り注ぐ粉雪が雰囲気を醸し出している。・・・霊夢は寒くないんだろうか。腋とか

道中、霊夢の口から先刻の人里での一件は人形使い、
アリス・マーガトロイドの仕業だと告げられる。
あの老人と出会ったときに怪訝な目付きで睨んでいたことから、
すでに霊夢は察していたのだろう。
チルノ曰く、普段はよくつるんでいる仲でこそあるが、
元より立場としては退治する巫女と、退治される側の魔女(妖怪)。
ここらへんの割り切りぶりはいかにも霊夢らしいというか。
今から対決しようとしている予感にしては実に平然である。
それはアリスとて同じ。
元々好戦的な性格だけあってか、
霊夢を負かしたときに一番愉しめる特等席を得るために自らが出陣するくらいなのだから。

史規はひとつの疑問を投げかける。
幻想入りした人間=外来人は排除される決まりがあるのか、と。
しかし、実情はそういうことではく、あくまで幻想抜けを試みた場合は阻止に入るという括りらしい。
残る素振りを見せつつ帰る・・・ということもできない。
この場合は幻想郷自体が見破るという。
つまり映姫や紫のような幻想郷側の大いなる存在が管理しているという意味を持っているのだろう。
完全に帰るか帰らないかの二択によって外来人のその後が決する、ということだろうか。

「すまない」と口にする史規にたいして、霊夢は一渇する。
「謂れのない事で謝られる事は嫌い」
これまでに何度かそんなやり取りがあったような気がするが、
霊夢の性格がよく滲み出ているシーンだ。
史規もなかなかの生真面目さんであるが、真っ直ぐという点においては霊夢も悉くブレない。
前日の映姫との会話においてもその志は貫く姿勢にあるようだ。
相手が誰であろうと対等に振舞う、それが霊夢。
帰るといったら帰る、帰らないならキッパリ帰らない。
彼女自身の性格の表れゆえか優柔不断はお断りってことかな。
巫女の役目とはいえ幻想抜けに力を貸す上で、その相手の想いを執拗に確認しているのもそのためかもしれない。
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「自分の気持ちに正直に」

そう直接言われ、一つ尋ねようとする史規であったが・・・。
(※ここで史規が何を言おうとしていたのかは、後日まとめ考察にて)

言葉が喉まで出掛かった、その時。
不穏な影が横切る。刃物を持った明らかに異形なそれは、群れを成す西洋人形。
---アリスが仕掛けてきたのだ!
臆することなく人形の群れを、まさに字の如く蹴散らす霊夢。
余裕かと思いきや、瞬間凍てつく氷の結晶に足元を鷲掴みにされていた。
何をいっているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった。
突然のチルノの攻撃に形成逆転されてしまった霊夢は、迷わず切り札を発動させる。
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霊符「夢想封印」
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3つまでしか使えないそれは、史規に許された奥の手の回数。
なるほど幻想抜けを一種のゲーム仕立てにしているわけだ。
ここでいう3つとは、いわゆる「ボム」。
発動することでいかなる状況をも打破するこれはまさに最強の切り札ということだ。
(※ボムにおいても後日、まとめ考察にて
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チルノの攻撃もろとも当たり一面の人形も全て無に帰し、巻き起こる爆風。
---その奥から、今回の黒幕がいよいよ姿を現す。
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七色の魔女、アリス・マーガトロイド

その余裕に満ちた顔から発せられる眼光には『お前を絶対に帰さない』という強い敵意があった。


相変わらず音楽と映像の魅せ方が巧みで、あっという間の15分だった。
今回からいよいよバトル回に突入し、アリスとの邂逅までを描く一連の流れが演出されたのだが、
タイトル~アリス登場までに使われる楽曲が「不思議の国のアリス」、「人形裁判」アレンジ。
一環してRPGさながら、
魔女の待つ森林というダンジョン~中ボス(カルコブリーナ西洋人形&チルノ)~ボス戦(アリス)突入のイメージだ。
実に面白い。
作者から「ADVを意識した」とあったように、
先のボム演出においてもゲーム的表現が施されているのにも注目。
いよいよ来週から1話冒頭部分へと繋がる予感もするし、ますます目が離せなくなってきた!



次回、7話「人形師」
パペットマスター・アリスとの弾幕戦がいよいよ花開く。


※2023年1月10日更新。


# by makky_cys | 2013-01-08 02:02 | レトスペ雅
-雅と私、レトロスペクティブな時間- 第5回

Makkyです。2013年一発目の雅な時間。レトロスペクティブに浸りましょう。
初見の方、詳細を知りたい方はコチラへどうぞ → http://cysmakky.exblog.jp/17382733/

雅な時間 Vol.5 (第5話「約束」)_d0284766_164822.jpg


レトロスペクティブ東方-雅-
 第5話「約束」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm19711535

※動画のネタバレを多大に含みます。
下記をお読みになる前に是非動画をご鑑賞ください。



あらすじ
真夜中の博麗神社。
話をほんの少し遡り、霊夢の回想シーンよりはじまる。
自然の音のみが鳴り響く静寂な一室での会話。
話しているのは楽園の巫女と、その楽園の閻魔---。
雅な時間 Vol.5 (第5話「約束」)_d0284766_08863.jpg
四季映姫(しきえいき)・ヤマザナドゥ

ここにきてまた一人、大物の登場だ。
話の概要は今回の一件に対する霊夢への忠告。
外来人(=史規)が幻想入りしたことにどう関わり合うかを確認している、といったところだろうか。
前回のアリス同様に映姫もこの件(くだん)を「異変」と指している。
幻想入り自体がそれほどに大きな異変なのだろうか・・・。後ほど検証。

中立という立場であることを名言しておきながら、キッパリと霊夢に揺さぶりをかけにくる映姫。
啖呵をきる霊夢にも若干の迷いはあるようだが・・・。
夜が明け、朝を迎えると霊夢の目に普段と違った光景が映りこむ。
立ち込める良い匂いと共に現れたのは、なんと史規の手料理。
まるで家主自身が客人のようにノリノリで振舞われることに釈然としない霊夢であったが、
史規のその誠意には負けたのだろう。
なんだかんだで他人の親切を無下にはできない霊夢の優しさも含めてとはいえ、とことんお人よしである。
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それにしても史規のスペックには驚かされる。この驚きは小傘も見習うべき。
幻想入りする前までは独り暮らしをしているとはいえ、
この数日間で天然素材を自力で調達し、
ガス電気水道などとは無縁のような幻想郷において調理を一人でこなし、
それでいて霊夢に気付かれないように仕込んでおいたとは。
ただ料理が出来るだけではなく、そういった知識も兼ね揃えているようだ。
オリーブオイルさえあればいいどこぞのイケメンとは違う!







雅な時間
さてここで今回のタイトルである「約束」に着目。
これには色んな約束が収束されているようだ。


史規の霊夢への約束
3話において「薪を売って美味しいものを食べさせる」ということに形は違えど、
実現に向けて行動に移し、それに報いた史規。一見するとただの意固地のようだが、
口先だけで終わらせない史規の姿勢には、満更でもなく霊夢も小さな信頼を見出しているかのようだ。
有言実行。
出会ってまだ数日と経たない二人において、
最もシンプルに信念を示す行動の現れといったところだろう。

一方、霊夢の史規へ向けた言葉「帰りたくなったら言って」
その言葉に虚偽はなく、帰りたいという意志さえしっかり保つことができれば、
本当に帰ることができる。
しかし、それには帰らせるために最後まで付き合うという意味はない。
そんな意図が含まれていた。
幻想入りしたてだった頃に聞いた同じ言葉は史規にとってはただの安堵に過ぎないものであったが、
すでにチルノの襲撃や、アリスの罠によって、この全く異なる世界から帰るということは、
言い換えれば脱出に近い意味となり、遠い田舎から都会へ帰るようなものではなくなってしまった・・・。
非常に困難なことであることを史規自身が痛感した上で、
改めてこの言葉の持つ意味は大きく変わってくるのだ。
その再確認を踏まえ、霊夢は今一度史規の真意を問いただす。

日常においてのスペックは高かったかもしれないが、
弾幕も撃てず、空も飛べず、
なんの特殊能力をもたないただのしがない一般人が妖々跋扈する幻想郷を抜けるということは、
冷静に考えれば無理無茶無力。しかし・・・無駄ではない。
史規は霊夢の言葉を信じて疑わなかったからこそ、それでも帰るという選択肢を貫くことができたのだ。
「自身が帰ってみせる」ことで、霊夢との約束をまさに有言実行しようという決意と覚悟の表れ。
史規の描写こそ作中では映っていないが、そう感じ取れるこのやり取りは本当にかっこいい。
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霊夢から史規に託す約束
幻想抜けをするためには、白玉楼の向こう側へ行く必要があることを霊夢の口から告げられる。
その目的地のために必要な約束が新たに二つ

「絶対に帰るんだっていう気持ちを最後まで持つ」
「危なくなったら霊夢を助ける」

史規への忠告も含み、
少なからず彼ならこれを守ってくれると霊夢なりの信頼もあっての通達だったであろう。
これまでに帰りたいと思う人は少なく、霊夢にとっても初めて会ったタイプだった。
異変の解決を定めとする博麗の巫女にとって、今回もやはり異変。
史規の覚悟を胸に霊夢もまた心に信念に誓う。「責任を持って帰す」と。
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アリスとチルノの交わした約束
この回に込められたもうひとつの「約束」。
彼女達にはそれぞれのまだ見えぬ意図があって霊夢らと敵対することを選んだわけだが、
その目的達成のためには互いが互いに必要不可欠。
一人ではR(霊夢)に勝てない、二人ならR(霊夢)勝てる。そんなデスノート的なアレ。
しかしながら、この二人に霊夢と史規と同様の信頼関係があるのかどうかは・・・
今後の展開のみぞ知る。


最後に。
謹賀新年の挨拶として、作者様から初詣霊夢さんをいただきました!
こんな艶やかな霊夢と一緒にいられるならぼくぁ・・・もう・・・もう・・・!
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

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次回は6話「夢想封印」
これより「幻想抜け」がはじまる---。

※2023年1月9日更新。


# by makky_cys | 2013-01-04 16:57 | レトスペ雅
年末年始、大晦日~三が日と多忙な毎日を送っていたゆえ、新年の挨拶が遅れました。
皆様あけましておめでとうございます。今年もまったりゆっくりてきとーに当ブログは
平常運転で更新してまいりますので、よろしくお願いいたします。

雅な時間>
5話の更新と、6話投稿が6日にあるので続けて近日中に。作者さんからの素敵な年賀状
イラストも届いておりますので、そちらの紹介も含めて。

東方>
東方心綺楼体験版ゲット。そのほか冬コミの新作続々購入したので戦利品披露を含めて。
東方心綺楼は魔理沙メインに攻略を。スクショと合わせての説明を予定。

ゲーム>
格ゲーのほうで対戦動画リンクを貼る方針。てきとーに用意でき次第うpしていきます。

乞うご期待。
# by makky_cys | 2013-01-04 15:54 | 雑記
封獣ぬえ ホウジュウヌエ
種族:鵺



 正体を判らなくする程度の能力
 テーマ曲   「平安のエイリアン」
 二つ名    「未確認幻想飛行少女」
 初登場作品  「東方星蓮船(EXボス)」


ひねくれ者で天の邪鬼、楽しそうにしている人を見ると邪魔をしたくなる性格。
聖白蓮を復活させるために必要な飛倉の破片に、見る者によって形が違えて見える(霊夢たちにはUFOに見えるようになった)細工をし、幻想郷にばらまいた張本人。彼女自身“良い奴”と認める村紗水蜜達が白蓮救出に活気づく中、『村紗達が楽しそう(彼女にはそう見えたらしい)なのが許せなかった』こと、『自分だけ仲間外れにされた気がした』ことなどを動機として語っている。また彼女は、村紗達が僧侶である白蓮のために動くことが“人間側につく”行為に見え、「気に食わなかった」とも語っている。しかし、白蓮が妖怪を敬い、自分のような境遇の妖怪を救うために尽力している事実を知り、己の行いを後悔する素直な一面も見せた。
見る者によってその容姿も伝説もまちまちに伝えられたが、実際は人間の前に現れたことはなく、地底から騒ぎを眺めて楽しんでいただけだったとのこと。少々高圧的だが好奇心が強く、興味の対象には妨害だけでなくサポートもしてくれることがある。地底の住人だったが、地霊殿騒ぎの際にどさくさに紛れて地上に出てきた。実のところ本名なのかどうかわかっていない。


東方妖怪図鑑:封獣ぬえ ~ 鵺_d0284766_15204675.png

※イラストははるかさんより拝借しております

ぬえっちょぬえっちょ
# by makky_cys | 2012-12-28 02:02 | 東方

by makky_cys